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それは、僕の強い孤独による寂しさが"形"として、彼の顔にヒビが表れるのだ。そのヒビは、僕のせいだね。
突然、周りの声が一切聞こえなくなった。何故なら、黒也が僕の耳を塞いでくれたから。
この時の僕は、周りの僕に対する視線について、実在しない黒也と話しているからだと思っていた。けどもう1つ理由があって、僕自身、
僕は気付いていない、自分の闇に。
黒也は気付いていた。だからこそ何も知らないふりをして、僕を背中に乗せ走ってくれたんだ。
「逃げよう。」
黒也はそう言って、僕らは遠くへ逃げる。
「
黒也は僕を強く抱き締めた。
「ずっと友達だ。傍に居る、約束だ。」
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