第2話
「…………ん…」
……ズキズキと、頭が痛む。
最初に思ったのはそれだった。
後頭部の、出っ張っている辺り───
そこがズキズキと…そしてジンジンと痛んで仕方ない。
それに何だかゴツゴツした硬い感触が背中に当たっていて、それもまた痛い。
………何なの、これ……。
私はそう思いながらゆっくりと意識を浮上させて、それから静かに目を開ける。
そして、背中に当たっているそれがアスファルト───つまり地面であるということに気付いたのは、それから少し経った後だった。
「───…は?」
それよりも先に意識が向いたもの───それは、目の前に広がる視界一杯の”赤”だった。
思わず私の口からそんな声が漏れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます