第2話

「ぁっ、んぁ…あぁッ!」


「…っ」


「ぅぁ…ッ、ぁ!」




月明かりに照らされた薄暗い部屋で、静かに響き渡る美しい嬌声。


淫らに響く水音に合わせてベッドのスプリングが軋み、彼女の腕に付けられた金属製の手錠も音を立てる。




耐え切れない程の快感に頭を振り乱し、涙を流す彼女を見下ろしながら、俺は何とも言えない高揚感に満ちていた。




腰を打ち付ける度に跳ねる身体。


薄っすら汗が滲む白い肌。


脳を刺激する甘い嬌声。




その全てが愛おしく、狂わされる。




今、彼女の全てを支配しているのは自分なのだと───淫らに蕩けた瞳を見下ろして強く実感する。




このまま2人で溶け合い、一緒になれたらどんなに幸せだろうか。

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