第7話
あと、3ヶ月しかないのだ。
僕が彼女と共にいられるのは、
「それとも、先輩あれですか〜?あの人魚ちゃんに情でも沸いちゃいましたか?」
青葉君は突然声を低くして言った。
「....。そんな事、ないよ?」
人魚に情が沸くなんてこと、あるはずがない。僕らから見てしまえば、彼女はただの食べ物にすぎないのだから。
「ふふっ。そうですよねー!ただの食べ物ですもんね〜?」
一瞬、心が読まれたような気がした。
「それに、あれですよ!もし情を沸かせてしまって、互いに別れが辛くなると、人魚側に“悔い“が残るじゃないですか。」
悔いが残れば、肉の質が落ちる。青葉君はそう言いたいのだろうか?
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