第9話
「美影、」
「なん、でしょう…?」
気を抜いていたせいか、不意打ちで名前を呼ばれてドキッとしました。
白咲くんは学校以外の場所では私を下の名前で呼んでいます。
というより、同じ高校に行くことが決まった時に私から学校では名前で呼ばないでほしいとお願いしたのです。
だって白咲くんは学校の人気者なのに、私みたいな幼馴染がいるなんて知られたら気の毒で…
“白咲 真白”に対して私は“黒沼 美影”。
名前からして、もう暗いオーラがバリバリに出ていると思いませんか?
実際、名前に負けず劣らず暗いのですが…
そんな理由で、私達が幼馴染であることを周りに知られないように私も白咲くんのことを苗字で呼ぶようになりました。
昔は真白くんと呼んでいましたが、今は学校でも家でも白咲くんで落ち着いています。
何故か白咲くんは苗字呼びではなく、“黒美”というあだ名呼びをしていますが…
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