山吹明音の章
第1話
私は
ただの中学生。よくそこら辺にいる中学生。
勉強も、運動も、「簡単」ではあった。でも、私には誰かに勝てる「何か」というものが何も無かった。誰かに自慢できるものや、得意なこと。
特に努力もせずに上の方の点数を取れていたから、「サボる」というものの味を知ってしまった。
特に勉強しなくてもまぁまぁの点数。
特に練習しなくても体力測定では上の方。
部活だってそう。
何をするにも『めんどくさい』が勝ってしまう。
宿題に、部活に、授業に、先輩後輩に…。
とにかく面倒くさい事柄が多すぎた。
めんどくさい、やりたくない、と続けていたら、なんの特徴もない、いてもいなくても変わらないような人間になってしまった。
それでも、そんな私にも誇れる様なものが一つだけあった。
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