第17話 勇者の援軍
ダンジョンが閉鎖されて三日。俺はダンジョン前にやってきていた。
こっそり忍び込もうという魂胆だったのだが、ダンジョンの出入り口には常に見張りが張り付いていた。
その機会を見定めるため、散歩に来た風を装いつつ入口の方を窺っていると、建物の玄関から高橋がやってきた。
「あれ、高橋さん?」
「おや、夏目さんじゃないですか。ダメですよ、ダンジョンは閉鎖中です」
「ああいや。『まだかなー』って、散歩がてらに様子を来ただけです」
「そうですか。申し訳ありません、残念ながら」
「みたいですね」
門の見張りには、銃火器を構えた自衛隊の隊員が付いている。
内部のモンスターに銃火器は効かないので、これは不法に侵入しようとする探索者に向けたものだ。
彼らはだらけた様子で門を見ていた俺に、胡乱な視線を向けきていた。
おかげで忍び込む隙が見当たらない。
「ところで……?」
「ああ」
俺は高橋の背後に控える十名ほどの兵士に注目する。
いかにもツワモノという雰囲気を纏わせている、野戦服を着た男たちだ。
全員体格は良く、無駄な筋肉やぜい肉は付けていない。研ぎ澄まされたナイフのような男たちだ。
特徴的なのは、明らかに自衛隊関係者なのに、連隊記章も階級章も付けていないところか。
どこかの特殊部隊なのかもしれない。そういった部隊などは所属を示す記章などは付けないという噂を聞いたことがある。
高橋は背後を振り返り、先頭の男を指し示す。
「こちら、自衛隊のダンジョン対策科の方々です。援軍として来てもらいました」
「そうだったんですか。初めまして、夏目です」
「三島です」
俺が定型文的に一礼すると、意外にも相手も敬礼を返してくれた。
自衛隊ということで対外イメージを大事にしているのかもしれない。
ただ階級までは口にしないところを見ると、警戒はされているらしい。
こちらも儀礼的に右手を差し出し、握手を求めた。
三島は俺の手を握り、ギュッと力を入れてきた。
「って」
不意を突かれた俺は一瞬声を漏らしてしまったが、別段痛がるでもなく、やり過ごす。
そんな俺を意表を突かれたように三島が見てくる。
「あなた、強いですね」
「え、まだ1レベルですよ」
「まさか!」
「……えっと、高橋さん、それじゃちょっと妹と会いに行ってきますよ」
どうも、強く握られた程度の認識だったが、彼は結構力を入れていたみたいだ。
異世界では、俺に近い強者がごろごろいたので、感覚が狂っていたらしい。
見抜かれたのをごまかすように、俺は高橋に逃走を申し出た。
「妹さん……ああ、そういえばこの間一緒にいた?」
そういえば高橋には、妹と偶然会ったことを話していなかった。
俺はその辺りの事情を軽く説明すると、逃げるようにその場を後にした。
背を向ける俺に、三島はそんな俺に鋭い視線を向けてくる。
「また会いましょう。『1レベル』の夏目さん」
嫌味で言われる『1レベル』は聞き慣れてきたが、この『1レベル』は明らかに揶揄するような感情が籠っていた。
これ以上ないほど雄弁に『お前のような1レベルがいるか』という意思を感じられた。
こういう時はボロを出さないうちに退散するに限る。
俺は三島に背を向け、同時に三島たちもダンジョンへ向かう。
その気配を感じ取り、俺はひとまず安堵の息を吐いた。余計な追及を受けずに済んだ。
そう思った時、かすかに、ぎりぎり聞こえるかのような声が聞こえた……気がした。
『トーゴ様……』
その声に俺は硬直し、同時に振り返った。
聞こえるはずのない声。それは異世界に置き去りにしてきた声だったからだ。
「ペロル?」
彼女がここにいるはずがない。先ほどの声は幻聴に違いない。
そう確信しているはずなのに、そんな自分が信じられないでいた。
「まさか……いるのか?」
呆然と呟き一歩踏み出そうとしたところで、鋭い視線が向けられていることに気付いた。
ここは封鎖中のダンジョン前。戻ろうとした俺に向けて、見張りを受け持つ自衛官が鋭い視線を向けてきていた。
「あ、いや……なんでもないですよ、なんでも」
俺はそう愛想笑いをしてから、ダンジョン前から退散したのだった。
俺はダンジョン前から向かいにある喫茶店に入って、入り口を観察していた。
高橋は三島たちの案内に同行しているのか、ダンジョンに一緒に入っていった。
そして見張りは入り口から動かない。
一時間ほど喫茶店で粘り、その後店を出て再び入り口を観察していた。
今度は見張りの視界に入らない場所からである。
こうして見張っているのは、先ほどのペロルの声が気になったからだ。
ひょっとしたら中に……という疑惑がどうしても消えないため、できるなら中に侵入したいと考えていた。
「おっ」
しばらく見張っていると、別の兵士が見張りが交代のためにやってきた。
見張りの兵士も彼に視線を向け、軽く息を吐いて気を抜いているように見える。
俺はそれを見て店から出て、死角から彼らに近付き、懐から鉄球を出して転がす。
「うん?」
その音に見張り二人の視線が移動していく。俺はその隙に角から飛び出し、足音を殺したまま迷宮の中に飛び込んでいく。
異世界で鍛えた身体能力があれば、一瞬の隙に十数メートルは移動できる。
二百を超えるステータスとは、それほど常人の枠を超えた能力を発揮できるのだ。
「何の音だ?」
「さぁ? 金属っぽかったけど」
「誰もいないよな」
「ああ、人影は見えなかった」
そう言って頷きあい、元の位置に戻っていく。
俺の侵入には気付かなかったらしいので、安堵の息を漏らす。
見張りが元の位置に戻るのを確認してから、奥へと進んでいった。
「援軍が来るって言ってたのは、三島たちのことだったか」
三島の名前は俺も聞いたことがあった。
ネットなどで世界の探索者をランク付けしているサイトなどもあり、そこに日本代表的探索者として掲載されていたのを思い出す。
探索者はいろんな意味で注目を集める存在なため、そういったファンサイトのようなものも多数存在した。
「一応日本代表って立ち位置なのか」
スマホで確認した限りでは、彼は日本最強の29レベル。ステータスは平均二百台前半と推測されていた。
俺の運動系ステータスが二百台中盤なので、俺とほぼ同等の能力を持っていると考えられた。
そのせいだろうか、彼は俺の手を握るより先に、俺に違和感を持っていたように見える。
「気付かれたのは、感覚ステータスが高いせいかね?」
ステータスの感覚値は、状況の違和感を感じ取る能力に繋がっている。
俺がゴブリンの位置を把握できるのも、この感覚値によるところが大きかった。
三島たちの後を追いつつゴブリンを十匹倒し、今日のノルマを終わらせる。
「さて……」
いつもならこれで帰還して、魔石をアイテムボックスにしまっておくところなのだが、先に進んだ三島たちのことが気になる。
同時に高橋の安否も気になった。
俺の生活は高橋に支えられている面は大きいため、彼の安全は俺の生命線とも言える。
「うーん、三島たちは直接二層に向かったのかな?」
二層目に出てくる敵はコボルドとスライム。
RPGではゴブリンと並んで雑魚扱いされるモンスターだが、実際に戦うとなると話が違ってくる。
スライムは粘液状のモンスターで、内部にビー玉程度の核がある。
その核を潰さない限り倒せないので、実は倒すのは非常に難しい敵である。
物理的な攻撃にも耐性があるため、難敵と言って問題はない。
攻撃力は低いのでそれほど脅威ではないが、かわりに精密な攻撃を要求される敵だ。
半面、コボルドは攻撃力の高さが予想を上回る。
考えてみれば、二足歩行の犬と考えれば、その殺傷力は侮れないとわかる。
一メートル程度の体躯ゆえに甘く見られているが、そのサイズの中型犬と考えれば、その危険度が理解できるだろう。
首に食らいつかれれば余裕で肉を食い千切られる鋭い牙を持ち、人間のように武器を操る器用な手もあるのだから、雑魚なはずがないのだ。
「典型的な実物とイメージの噛みあわない連中だよな」
とはいえ、異世界で散々犬以上の大型モンスターと戦ってきた俺である。
今更一メートルの犬程度でひるむはずもない。
遠くで遠吠えの声が響く。そちらに注意を向けた瞬間、頭上からスライムが振ってきた。
「おっと」
遠吠えに注意を逸らした瞬間を狙ってくるのだから、頭脳でもあるのかと思えるくらいだが、実際はそれほどの知能はない。
だがダンジョンの天井の高さからの自由落下では、それほどの速度は出ていない。
俺はバールを一振りしてスライムを薙ぎ払い。壁に叩きつけた。
その衝撃で核まで壊れたのか、スライムはただの粘液と化してずるりと流れ落ちた。
「うん、美弥たちには帽子か兜を用意した方がいいな」
スライムは基本的に、物陰から這いずってくるか、天井から落ちてくるしかない。
走れば充分に逃げられる速度しかないので、不意打ちさえ対応しておけば怖くはない。
問題は、その不意打ちを躱すことが難しいという点だ。
俺ほどの反射速度を、美弥たちに求めるのは難しい。
そこにいるとわかり、対処法さえ間違えなければ、スライムは怖い敵ではない。
ぶっちゃければビニール傘を差しているだけで、頭上からのスライムの攻撃は防げる。
適切な対応さえしていれば、危険度は低いモンスターだ。
もっともそれは、大半のモンスターに言えることでもある。
「あ、聞こえちまったか」
スライムを壁に叩きつけた音が聞こえたのか、通路の向こうからコボルドが走り寄ってくるのが見えた。
しかし正面から襲い掛かって来る犬なら、特に怖くはない。
犬の恐ろしいところは群れを成して、チームワークで襲い掛かってくるところだ。
それはコボルドであっても変わりはない。
しかし正面からやってきたのは一匹だけなので、何の脅威も感じない。
「どっせい」
気の抜けた声を上げながらコボルドの顔面にヤクザなキックをぶち込む。
勢い付けて飛びかかってきたところに、カウンターの蹴りを炸裂させた。
コボルドはその生態上、人間よりも首が長い。
それは弱点となり得る長さであり、案の定ゴキンという感触が足に伝わってきた。
そのまま地面に転がり魔石へと変じていく。俺はスライムとコボルドの魔石を回収してから先に進む。
するとその階層ではあり得ない足音を聞きつけた。
「硬い足音?」
コボルドの床を爪で引っかくような足音ではなく、硬い物を詰めた袋を地面に落とすような音。
これは明らかにコボルドではない。
「スケルトン、か?」
本来ならスケルトンはこの二層には表れない敵だ。
アンデッド系は意外と倒しにくい敵で、このあだし野市のダンジョンでは、五層以下でしか現れないと言われている。
ゾンビやスケルトンは、元が死体であるだけに肉体の限界まで力を発揮できる。
人間と違って運動能力にリミッターがかかっていないのだ。
そもそも倒しやすい雑魚敵だったのなら、映画などであれほどゾンビが持て囃されたりしない。
「ま、倒し方を知っていれば、強敵でもないんだけどな」
通路の奥から現れたのは、二体のスケルトンだった。
ご丁寧に曲刀(シミター)と小盾(バックラー)という定番装備を完備している。
カクカクしたアンデッド独特の動きでこちらに襲い掛かってくるスケルトン。
こちらの手にあるのはバール一本なので、片方を避け、片方を受け流す。
スケルトンの体勢が崩れるが、これは人間ではあり得ない動きで持ち直す。
この生物ではあり得ない動きこそアンデッドの真骨頂なのだが、俺を相手にするにはさすがに遅過ぎる。
次の攻撃が来る前に、スケルトンの腰骨を砕く。
体幹の中心である腰骨を砕かれては、人型を保つことはできない。
これがスケルトン……いや、アンデッド攻略の最適解である。
少なくとも、実態を持つアンデッドなら、これでどうとでもなる。
「ホイッと」
続けざまにもう一体のスケルトンも倒す。
「しかし、スケルトンが出ているってことは、まだ解決には至ってないのか」
と言っても、三島たちが潜ってまだ一時間程度。そう簡単に解決できるものでもないだろう。
「俺なら……」
解決できると考えてしまうのは、やはり自惚れというものか。
今は異世界にいた時ほどの力は持っていない。
ステータスもスキルも引き継いでいるが、致命的に手持ちのアイテムが足りない。
今の俺に異世界での力は発揮できない。
「無駄な考えだな。今は三島たちに任せるしかないか」
現場にいれば手伝うことくらいは可能だろう。
もちろん、そんな真似をすれば、俺の力が高橋たちに知られてしまう。
経済力も発言力もない今の状況で、力をひけらかすのは、あまりにも悪手だ。
「ま、もうしばらくは我慢だよな」
そう結論付けて先に進もうとした時、目の前から悲鳴が聞こえてきた。
「今の声……高橋さん!?」
先から聞こえてきたのは、聞き間違いようのない声。
その確信を得て、俺は急いで先に進んだ。
いくつかの角を曲がった先に不自然に大きな広場があり、そこに高橋たちの姿はあった。
もちろん三島たちの姿も。全員怪我を負っているが、生きてはいる。
問題があるとすれば、彼らの先に百を超えるスケルトンの大群が存在したことだ。
そして、後方のスケルトンは、巨大な魔石を引き摺っていた。
「なんだ、あれ……」
その大きさに思わず俺は声を漏らすが、幸か不幸か、こちらには気付いていない様子だ。
「状況は、かなり悪いな」
俺がそう呟くのもしかたない。三島たちは揃って多少の傷を負っていた。
むしろ、それだけで済んでいるのは、大したものだと評価すべきか?
スケルトンの大群。それだけ聞けば大したことがないように聞こえるかもしれない。
しかし、数の暴力というのは、いつだって最強の力の一つだ。
異世界でも、歴代の勇者たちは、魔王軍の『数』に敗北していた。
三島が細かく指示を出し、じりじりと広場の出口に向けて移動していたが、すでに包囲されてしまっているのでうまくいっていない。
このままでは、押し切られるのも時間の問題だろう。
「しかたないか?」
ここに俺がいることも問題だが、俺の力がバレてしまうことも問題だ。
しかしこのままでは、三島はもとより、高橋まで危険に晒される。
俺の生活は彼の恩恵を多大に受けているため、見捨てるのは忍びなかった。
俺は手持ちのゴーレムの触媒を四つ取り出す。これは現在、俺が所持している触媒の全てだ。
これをアイアンゴーレムを作る要領で鎧を作り、全身に纏って姿を隠す。
さらに三体のゴーレムを呼び出し、制御下に置いた。
さすがにこの数になると隠れていられないため、三島たちに気付かれてしまう。
「新手だと!?」
「しかもゴーレム、鉄製の奴だ」
「こんな浅い場所にいる敵じゃないだろ!」
「今は守れ、後方警戒!」
三島の号令で陣形が変化し後方に二人置く形に変化した。その分三島への攻撃が激しくなるため、彼の負担が増える。
しかし俺を警戒するのは、まったくの無駄だが、そんなこと彼らが知るべくもない。
「オオオオオオオオッッッ!!」
俺はできるだけモンスターっぽく雄叫びを上げ、スケルトンの群れに突入して腕を振り回す。
ゴーレムの力で薙ぎ払われたスケルトンたちは、木っ端のように吹っ飛んでいった。
「仲間割れ?」
「今はいい! この隙に体勢を立て直すぞ」
突如乱入した四体のゴーレム(一体は俺)に、スケルトンは包囲を崩す。
その隙を逃さず、三島たちは壁際に寄って陣形を組み直した。
壁を背後に置くことで、前方に戦力を集中できる形だ。反面、逃げることができないため、背水の陣と言ってもいい。
俺はゴーレムたちを、三島を援護させるように、周囲に配置して暴れさせる。
スケルトンたちは俺たちを敵と認識したのか、こちらを包囲し始めていた。
だが今回は上手くいかない。それは俺たちだけでなく、三島も参戦したからだ。
アイアンゴーレムは大したことない強さだが、それでもスケルトンよりは強い。
それが俺を含め四体に、三島たち四人。
戦力差はまだ十倍以上あるが、連携によって補える戦力差になっている。
「ゴーレムを援護しろ。できるだけ食い合わせて敵を削るぞ!」
「はい!」
三島の判断でゴーレムを援護するように動き、スケルトンの数を削ってくれる。
同時にスケルトンの攻撃でゴーレムたちも損壊していき、俺の制御下にある三体は破壊されてしまった。
俺が纏っているゴーレムだけはまだ平気だったが、これ以上は中に潜む俺が見つかってしまいかねない程度には破損している。
俺は充分にスケルトンの数を減らしたと判断し、俺はさりげなく岩陰へと移動していく。
そこでゴーレムを損壊させると同時に、陰に飛び込んで身を潜めた。
「よし、ゴーレムは全滅したぞ。残るはスケルトンだけだ」
「あとは十数体ってところですね」
「これなら、余裕で対処できます」
ゴーレムを失ったが、残った数はさほど多くない。
まだまだ数は劣勢だが、三島の能力ならば苦戦するほどでもない。
実際、その後数分でスケルトンを殲滅し終わっていた。
「今回のスケルトンの異常発生、さっきのゴーレムが関係しているんでしょうか?」
「さて、どうでしょう? ですが、ここにゴーレムが現れるという事態も異常ですし、無関係ではないかもしれません」
岩陰からそんな会話を聞いて、俺は思わずずっこけそうになった。
ここでゴーレムが出てきたのは俺のせいだし、事件とは全く関係がない。
いや俺が余計なことをしてしまったので、調査の結果が歪んでしまったのかもしれない。
「ゴーレムの関与はわかりませんが、これで数日様子を見ようと思います。それより……」
「ええ。こっちの魔石ですね」
スケルトンが運んでいた巨大な魔石。
その大きさは二メートルにも及ぶ。薄青く光っているため、透明度は低い。
「さすがにこのサイズを持ち出せる道具は持ってきていませんよ?」
「いや、それは知っています。一旦戻って、運搬道具を持ってきましょう。幸い入り
口を封鎖しているので、他の探索者にちょっかいを出されることも無いでしょう」
「そうですね」
そこで三島たちは、ゴーレムやスケルトンに魔石が無い事に気が付いた。
「このスケルトンとゴーレム、魔石を落としていませんね」
「なに? そんな事例は初めて聞くぞ」
通常、モンスターを倒せば魔石を落とす。これは魔石がモンスターの生態に深く影響を与える物質だからだ。
しかしゴーレムは触媒から生み出されるため、魔石を落とさない。残されるのは触媒に使った真球状の鉄球だけである。
その違いに気付かれ、俺は一瞬ギクリと首を竦めた。
「やはり異常……ですね」
「ええ、要観察です」
そう結論付けた後、彼らは地上へと戻っていった。
それを確認してから、俺は岩陰から出て行ったのである。
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