カクヨム記法ルビをMS OfficeのWordに貼り付けた後にWordのルビにできる限り置換するPowershell

板久咲絢芽

スクリプトと使い方

1.使い方

※注意 このスクリプトはWindowsでしか動きません。

MS Officeのdocx形式に対してしか動きません。というかそれでしかチェックしてません。

あと自己責任で使ってね。※


考え方自体は基本同じはずなので、これを元にしてMac版やらLinux版やら組んでもいいけど保証はしません。というかプログラミングの基本は割と試行錯誤なのじゃ。

なおあらゆるデバッグは拙作をまとめるついでにした。


 ①準備

  1.カクヨム記法で書かれた内容を持つwordのdocxファイル(実行前にコピーしてバックアップ作っておくことを推奨)

  2.「2.スクリプト」からコピペした内容をテキストファイルなどに貼り付けます。

  3.以下のコードの「変更範囲」内を自分の環境に合わせて修正します。

 【変更範囲】

   (1)対象ファイルのあるディレクトリパス

    対象ファイルのあるフォルダ開いた時の上のバーからコピーするのが一番速いやつ。

    勿論フルパスで。

   (2)対象ファイル名(拡張子抜き)

    ファイル名をで書いてください。

    つまり、「.docx」の部分なしで。

   (3)使用フォント

    ここの文字列はwordのフォント選択時の名前と揃える必要があります。

    最悪、「MS 明朝」にしとけばまあなんとかなる。

   (4)振るルビのサイズ(×2)

    wordファイルの実体をいろいろいじくって調べたところ、「wordでのフォントサイズ選択の数値×2」を設定しなきゃいけないので注意してください。

    4ptのルビを振りたかったら、倍の8をセットするってわけ。

   (5)ルビ振る文字のサイズ(×2)

    wordファイルの実体をいろいろいじくって調べたところ、以下略。

    16ptの文字にルビを振りたかったら、倍の32をセットするってわけ。

   (6)最大傍点文字数

    どうもカクヨムさんでは傍点の最大文字数は規定されていないらしい。

    一応初期値30にしてありますが、「30文字以上の文字列に傍点振ってるわ」な方はここを変更してください。

    他と違って、唯一「'」で囲うので注意。


 ※可能であればしておくべき準備

  4.理想の書式(フォント、ルビ、ルビのレイアウト、行間隔等)をすでに設定してある程度中身の書かれているひな形になるwordのdocxファイルの別途用意

   →変換した後にここにコピペして「貼り付け書式」で「貼り付け先の書式に合わせる」すると一部ソース書き換えで対応できない部分も対応できます。

  5.文字数が多い場合、およびパソコンのメモリ数によっては挙動が怪しくなる恐れがあるため、ファイルを分割して、一つずつ実行した後に統合をオススメします。



 ②実行手順

  1.まずWindows PowerShell ISEを開きます。

  ※見つからなければタスクバー(スタートボタンのあるとこ)の「ここに入力して検索」に「PowerShell」と突っ込めば出てきます。青のアイコンのものと水色のアイコンのものとが出てきたら、水色のアイコンの方推奨です。

  2.起動が終るとなんか群青色の画面に「PS:ドライブ名:\Users\ユーザID>」と表示されます。

  3.準備で必要な部分を修正したスクリプトを貼り付けます。

  4.3の後に末尾にカーソルが入っているのを確認してEnterキーを押します。

  5.以下の通りの表示の後に、2の「PS:ドライブ名:\Users\ユーザID>」が表示がされ、赤い文字がでなかったら無事に実行終了しています。

  6.実行対象としたファイルを開いてください。

  7.6の時に破損した旨のエラーメッセージが出なければ、このスクリプトで可能な置換は一旦完了しています。そのままそのファイルか、①の「可能であればしておくべき準備」で挙げたひな形になるファイルに貼り付けてから、後述の注意事項にある目視チェックや「アフターケア」を実施してください。


 ③注意事項

  ・アルファベットに対するルビやアルファベットをルビにするというルビ芸多用者の場合、なんでか全部は対応できないみたいです(できるところとできないところが出る、謎。Word側のルビ数オーバーの時はまだわかるが、そうでない場合の差異がわからないので解消もできない申し訳ない)

  ・ごくまれにうまく変換できない場所が残ります。(これは変換後「《」でファイル内検索かけて手動でルビにしてあげてください。メモリとか関係するかも)

  ・ルビ芸多用してるとWord側のルビ数オーバーで変になる箇所が出る場合もあります(必ず全体目視チェックしてください)

  ・一般的でない漢字に対してもうまく変換できない場合があります(繁体字のきわめて限られた時にしか使われないやつは漢字判定されずにルビ置換がうまくいきませんでした、なんでそんなもん書いてんだはそれはそう)

 と、微妙に変な動きする部分もありますが、イチからカクヨム記法をWordに振り直すよりは圧倒的に楽だと思います。特に文字数が多いほど。

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