第8話

次の日学校。

待ち合わせの放課後。


「昨日の動画良かったです。歌もダンスもギターも凄いですね」

「ありがとう」

これまで使ってた動画サイトのアカウントをまだ教えてなかったはず。

「普通にホワイトローズで検索したら出ましたよ」

検索ワードが分かってたらそりゃあそうなるよね。

「じゃあ見たでしょプロフィール」

「はい」

「実は私、本当は男なんだ」

「はい分かっています。大変苦悩し葛藤されたと思います。でも大丈夫。私は何があっても味方ですからね」

「ありがとう」

「いえいえ」

「どうしちゃったんだ?男に裸見られたら訴えるとか言ってたのに」

「えっ?ああああ、冗談ですよ流石に。例え男性であっても、自転車で轢いたうえに、命まで救って頂いたのに訴える何て有り得ません」

そりゃあそうだよね。正直に話して良かった。

「それより成りすましアカウントのブルーローズの問題ですよ」

「ああ」

「うちの事務所に詳しい人が居るからいったんその人に相談しましょう」

ありがたい。

「そんなに親切にして貰って迷惑じゃないかな」

「いえいえ恩返しですよ」

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