第42話
足りない…
そんな君を、犯したって…
全然、充たされる気がしない……!」
「……!」
哲の顔が、心做し緩む…それは、一縷の望み故―
「ノゾム…
君の心は、傷付いてる……
俺は…
君を、
「……そう……
じゃ…僕と
「えッ…?」
「君は…僕の命令に、全面服従……
最終的に、君が堕ちなければ…君の云う通り。
僕は君を解放して…過去も含めて、法に従う……
でも君が、僕に堕ちたら…正義は、僕の物……!
……どうだい?」
「………
……分かった……」
初手から、拒否権は無かったのだ…哲は、頷くだけだ……。
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