第48話
然り―明良は、更なる後悔と、償い切れぬ苦しみに、責め苛まれていたのだ。
あのクリスマスイヴに受けた傷が、一因で―己の兄と
その事実を知った彼、そして彼の妻は、兄夫婦よりも先に、我子は持つまいと誓っていたのである……。
「……
何処迄…君達に、心配掛けさせるんだろう……?
御免……!」
「兄さん……」
理律夫も又、涙で頬を濡らし…この、心優しき兄弟は、静かに互いを
「残念ですが…
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