此処から標へと飛べ(ダル・セーニョ)―理律夫と明良…そして、巫琴―
第35話
「……に…ちゃ……?」
理律夫の姿を認め、ベッドの上で
彼は、両手を拘束された儘で、保護室に居た……。
「……
少年審判……」
「………」
「全員…
初等少年院送致、だってさ……?」
「!」
明良の
「それだけ…?」
肩を震わせる明良の頭を、肌色の手袋を嵌めた理律夫の掌が、優しく撫でる……
「君は、きっと…
自分から、全てを知ろうとするだろうから…
敢えて、云うよ……?
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