第18話

『〝白鳥〟、弾きたい』?


 御免(慌)。

 よく、聞こえなかった…(焦)」


 理律夫の問に、巫琴は微苦笑し…かぶりを振って答えた。


「御免ね?

 独り言!」


「……?」


 理律夫は、巫琴に首を捻って見せ…あ、と声を洩らして云った。


現在いま三重奏トリオは出来ないんだっけ…

 残念だけど(汗)」


「まさか…

 又……?(汗)」


 巫琴は、あーあといった表情かおをする…


「アハハハハ?(焦)


 アキ、今時のバンド風アレンジだとかで、熱く弾奏し過ぎて…

 椅子ごと前のめりで、チェロにダイブしたって……

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