第29話 【MOVIE7】いいんですか、エ●チなことされて

 ボッロボロの家に帰宅して、風呂に入る。


 間切のおかげでちょっぴり、元気が出た気がしてたのに。なんだあの様は。


 風呂から上がって、スマホを見ると、なんと──


 ラインの通知が“999+”になっていた。


 差出人は……

『マーキュリー』のライングループから二件。通知に含まないものを入れれば三件。


『⋈ -こももが退席しました』


『--―藍那:……もも様!?』


『 キヌエ:この、裏切りこももが~! どこいった??』


 ――残りの通知は全て、藍那からの着信だった。


 今も鳴り続けてる。


「はい、もしもし」



「なにって、何にもしてねえけど」


『何にもしてないのに、


「……え、あいつ帰ってねーの?」


『はい。それどころかツイッターでって、そう宣言したんです』


「は?」


「それは、こないだみたいな噂とかじゃなくて……」


『マジのやつです。ほんとに、結人くん何やったんですか!?』


「マジで、何もしてねえって。いや……


『はい?』


「とにかくあいつがいきなり帰るとか言い出して、理由とか聞こうとしたんだけど、逆ギレして、蹴られたんだよ」


『……謎ですね。とにかく、何か分かったら連絡しますから! ――ブチッ』



 間切こももが姿をくらました次の日の朝。



  ピピッ



 携帯からLINEの着信音が鳴り響く。


「……なんだ、こんな朝から」


 俺は眠気をこらえ、スマホを取った。




「本当か!?」


「詳しい話をしたいのでぼくんちマーキュリーまで来てください!」


 マーキュリーに着くと、とビルの前に藍那が立っていた。


「……おはようございます」


「おはよう」


「急ぎで伝えたいことがあるので、駅へ向かいましょうか。」


 ……


「急ぎなのはわかったけど、なんで駅?」


「歩きながら話します」



 俺と藍那は駅へ向かって歩きだした。


「これ見てください。もも様のDMです」


 藍那の差し出したスマホに目を見張るとそこにはが表示されていた。



?”


?”


?”



「……なんだよこれ。」


 おもホテ? はおそらく場所だろう。

 最後までできる?ってのは最初の?ってやつにかかってる。

 だけど、ってのがよくわからない。



「藍那、ってなんだ?」



「えっ!?」



 突然、になった。




「ゆ、結人ゆいとくんの!」




 数秒の間が空いて、藍那に「ググれ」と言われたので「」でググった俺は全てを察した。



「これを送ってきたやつは間切と『』しようってんのか」


「……ぽいですね」


「で、間切のやつはどうしたんだ?」


「それが、この後が大変なんですよ」



 藍那がDMを下へスクロールするとが表示された。



QR。(QRコードが貼ってある)”


(改行で見切れてる)”



 これを見た時、モヤモヤしたものが俺の胸を渦巻きだした。



「あの、承諾したのかよ……」


「……みたいですね」


 …………。



「……いいんですか?」


 藍那が真剣そうな面で見つめてきた。



「いいって、なにが」

「これで、良いんですか?」



「良いも何もあいつが自分で承諾したんだから、俺がどうこう言うことじゃないだろ」



「もも様の話じゃないです」



?」


 ………………………………。


「……良いか、良くないかで言ったら良くないけど」



 そう言ったら、



「良いんですか、もも様の、


「こももだけじゃない、




 ……やめろ。





 やめてくれ。





 ……やめて。





 そんな想像させんな……





 ざけんな。



、良いっていうんですか」



 良い……わけがない。


 何故って聞かれたら理由を答えられる気はしない。


 ……けど。




――――――――――――――――――――

あとがき

ワンポイント秘話


結人「こもものこももって...」


作者「なにを想像してるのかな??」


「照れる藍那かわいい」「結人に感情移入出来る」「読者もNTRは阻止したい!!」

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