第25話

 自分達が救ってやりたいと願った、少年・実…


 彼は本当に、心の奥底迄、腐り切って仕舞ったのであろうか…?


 いや―本間は、新たなる決意を以て…刑務所長に云った。


「椎名君の身柄は…

 私が責任を持って、預かります。


 彼が出所する前に、彼を必ず、私に会わせて下さる様…

 宜しく頼みます…!?」



 七年振りに―実は、本間とあい対した。


 成人した実は、背丈も伸び…

 肉体からだは筋肉質へと鍛え上げられ…逞しく成長していた。


 しかし―彼が本間に見せる表情かおは、不遜で反抗的であり…

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