第13話

 四つん這いにさせられた実の直腸に、棒状の物が、いきなりれられ…実は、失禁して仕舞った。


「…矢っ張りな…?」


 検査棒を弄びながら、嗤笑する刑務官…


「ま…程々に、って申し送っとけ?」

「御愁傷様…?」


「あ…?」


 朦朧とする意識の下で、実が耳にした、刑務官達の言葉…


 一週間後、彼は―その真意を、身を以て思い知った……



「こりゃ、上玉!?」

「色男!?」


「ひィッ!?」


 実が手廻品を持ち、独居房から雑居房に移るなり―

 同房の受刑者達が、一斉に彼を押し倒し…彼の灰色グレーの服を剥ぎ取る。

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