「藤壺君…そんな風に考えちゃいかん!?

　椎名君は、自分の過ちを、償いたいと思ったんだ……

　だから…控訴も、しなかった……」

「嫌…嫌…!?」

「…君も、辛かろうが…

　儂だって、辛いんだよ…？」

「オーナー…？」

「君達は、知らんだろうが…

　儂は、保護司をやってる……

　椎名君の身元引受人として、ずっと…

　彼の更生を助けてやる積もりだから、な…？」

「オーナー…!?」

　仄香と本間は、互いに誓い合う―

　実が、少年刑務所を出所した後（あと）―前科を恥じる事無く…

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