第10話

「ええええーっ!?


 全然、気付かなかったよー…!?」


 千聖自身も、妙なテンションになり―口走っていた。


「だめだめっ!?


 秋月くんは、ずっと私が―」


 ガターン!!


 千聖と彼女の友人達が居る、保健室のベッド―


 そのカーテンの向こうで、大きな物音がした。


「え゙…?(汗)


 秋月くん…?」


 カーテンを開けた千聖の目の前で、愁が狼狽え、床に散らばった千聖のプリント類を、焦って掻き集めている……。


「ふ…

 冬木さん…


 今、言ってたのって…

 どうゆう…?」

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