攫われた少年―三角公園
第2話
200X年・初夏の黄昏時。
小学五年生の孤児・
「ココ…『三角公園』だよねぇ?
『iマート』、どっちの方角になるのかなぁ…
チョット、コッチへ来て…
キミの指先で、ボクに教えてよぉ?」
明るい髪色の小洒落た男は、人好きのする男子学生にしか見えなかった。
「はい…」
侃は、駐停車している彼の車の助手席側に近寄り、目標物の方向を、己の手で示そうとした―
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