第12話

 先程から主立った説明をしていた、一人の特機隊幹部―参事官が、再び口を開いた。


「良かろう。


 当初の対象者は、『花咲凜子』単体だった。


 君は、彼女を確保する際に、障害となる虞が有ったので、已む無く纏めて確保した…それ迄だ」


「な!?」


「『行方不明者』として処分する積もりだったが、君が有能な男子で、『サイボーグ化適合体』だと判明した為、彼女とペアを組ませる事に決まったのだ…」


「…『サイボーグ』…!?」


「そうだ。


 『TRP』を、知っているだろう…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る