第23話

 御仕着せの灰色グレーのトランクスが、巧矢に穿かされた後…


 ガシャン!


 彼の両足首にも、手枷と同仕様の足枷が着けられ―くっ付け合わされる。


 巧矢は、半ば引っ立てられ…その儘、護送車の床に転がされ―


 ブロロロロー…


 収容所の、塀の向こう側へと運ばれた……。


 ガラガラガラ…ガシャ!!


「収容者・一名!

 東都市出身・無職、雲霧巧矢・十六歳!」


「ん?

 ズボンと靴は…?」


「失禁して、廃棄したので…」


「まあ…どうでもいいさ?


 どの道こいつは、何も持てなくなるんだ…」


「…!」

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