第18話

〝俺はギセイシャなの。

 同情=金で夜露死苦(笑)〟


「……」


 あかりは、絶望した。


「!?」


 途端―巧矢への処罰感情が、残忍な迄に溢れ出した。


 彼女の心的変化を、確かに認めて―調査官達は淡々と、彼女に説明を始めた。


「あなたには、二つの選択が可能です。

 奴を法定刑通り、刑務所に一年半だけ入れて、忘れるか…

 一生…収容所で、償わせるか……」

「未だ、十六歳の少年とはいえ…奴は、許し難い鬼畜だ…!!」

「『青少年の育成』を謳うよりも、『パートナーとしての責任』を思い知らせるべきかと…」


「………」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る