気の早い、父猫(おやねこ)…?

第34話

「この俺様も、とうとう…


 家猫になっちまったな?」


 左手の薬指で輝く、新しい結婚指輪マリッジリング…それを眺めながら、にが笑いする佳一……


「そう云う割には…


 教会チャペルへ向かう前から、嬉しそうにしてたけど?」


 微苦笑して、彼に応える伽那子…その口を、彼の掌が塞いだ。


「たりめーだろ?


 籍、入ってるのに…

 ずっと、セッ禁だったからな(嘆息)。


 懲役、終わって…


 式、挙げて…


 やっと解禁だ♪


 今夜きょうからは…

 七菜の弟妹きょうだいを、育てるぞ☆


 次は、絶対に男!

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