第17話

 彼女の髪を結ぶ、ヘアゴムの飾りは―佳一が刑務作業で作った、花の形をした革細工だった……。


 伽那子あいつ…佳一は、七菜に訊ねていた。


「七菜……

 御母さんは…好きか?」


「あたりまえだよー!?


 おとうさんに、まけないくらい…だいすき*」


「俺、に…?(惑)」


「うんっ*


 おかあさん…おとうさんのこと、たくさんおはなししてくれてね……


 いつも、しあわせそうなおかお、してるんだよー?」


「へェ…(汗)」


「わたしのなまえのことでしょ、プロポーズのことでしょ―」公判の、例の情状証言だろ!?(冷汗)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る