第34話

「千歳…!」


「ママも、パパも、気付かなかったわ…?


 私が、女に変わって…

 貴方を男にしたなんて……!?」


「…あッ!?」


「貴方に、目覚めて欲しくて!?


 想いを、伝えたくて!?


 待って…

 待って…


 待ってる内に……


 私は…

 普通じゃなくなってた……!!


 今でも…


 今だって…

 後悔してないんだもの!?


 優一の全てを…

 貪りたい……!!」


「ああ…

 千歳ッ…!!」


 室内灯で浮かび上がる、ダブルサイズのベッドの上…


 仰向に横たわる裸の優一に、千歳の裸体が、し掛かる……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る