第40話

 彼の接吻くちづけが、彼女に注がれた……。



「…どうしたの?

 ルカ…」


「…その…


 そんなに私の顔を…

 見ないで欲しい…(恥)」


「どうして?


 貴方の愛しい表情かおを、見ていたいのに…(憮然)」


 新しくしつらえられた、二人の寝室ベッドルーム


 誂えた広い寝台ベッドの上で、マリナの白い素肌に、唇で紅い印を付けていたルカは、気恥ずかしそうに顔を上げ…彼女の瞼に手を当てて、照れ臭そうに云った。


「…いとし過ぎて…


 どうしていいのか、分からなくなるんだよ…(含羞)


 だから、困るんだ…

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