第20話

 マリナは、作業机に向かうルカを見遣る…


 質素シンプル部屋着ルームウェア姿で、図面を書いている彼…


 その真摯な表情は、端正な右側だけでは無く―左側の顔をも、輝かせている……。


「…ん?

 何だ、マリナ……


 製図する私等わたしなど見ても、退屈だろうに…?


 それとも…

 この設計図に、興味が有るのか?」


「あ…え?(焦)

 はい…(汗)」


「なら…


 此処へ、おいで。

 見せてやろう…?」


「………」


 マリナは、ルカの傍に来た。

 彼の手で綺麗に書かれた図面を見るなり、彼女は気付く―

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