恐懼する、青年―Dr.が清春に明かした経緯と、尚も彼を畏怖させる顛末

第34話

「フム…


 レプチンは、正常に作られておるし…


 β3アドレナリン受容体の働きも、異常無し…


 活性化した褐色脂肪も、順調に放熱を行っとる……


 『ブタ男』へのトリガーは、完璧に消えたぞ…?」


「相変わらず、訳が分かりませんけど(脂汗)―

 良かった…(安堵)


 観察を継続するなんて、仰有るから…

 ゾッとしましたよ?(冷汗)」


「ハハハ…


 御前さんには、『豚』の生理的欲求と本能を、ナノレベルで組み込んじまったからなァ?(苦笑)


 その責任は、果たさんとな…?」


「結局、コレ…

 何になるんですか?」

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