月命日…そして、未来(あした)へ

第73話

量大と小雪が絶交して、数週間後―


 秋色ワンピースを着た小雪は、彼女の母に向かって、ぼやいて見せる。


「確かに私、次の話が来たら…


 釣書の粗探しなんてせずに、無条件で御見合する…


 とは、云ったわよ?」


「………」


「でも…


 何で、その約束の日が…

 月命日の、今日なの?」


「……


 だからこそよ。


 もう先方せんぽうさんは、御待ちなんだから…(嘆息)」


「時間―


 別に、遅れてなんかないじゃない……


 えッ…?」


 見合のテーブルに、既に着席している、相手の男性…

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