母の詰問と、強要…小雪の反駁と、動揺

第40話

「…段差、気を付けてね…?」


「うん…」


 量大は、膝が曲げられる仕様の義足を、両脚に装着し…松葉杖で体を支えながら―小雪を、彼女の自宅玄関迄、送り届けた。


 小雪の母が、玄関口迄出て来て―量大に、ねぎらいの言葉を掛ける……


「早乙女くん…何時も有難うね…?


 何も構わなくて…御免なさい……」


「いいえ……

 僕の方こそ…御宅の御嬢さんに、付き合って戴いて……


 今朝も…御挨拶無しで、済ませて仕舞って……

 失礼ばかりして、申し訳ありません……!」


「…そんな……


 小雪…これ、早乙女くんに……」

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