第24話

「だから…


 もしも、良かったら…


 僕と、『友達』になって下さい。


 みんなに生かされたと信じて…

 ちゃんと、頑張るから」


 その言葉通り―量大は、終始穏やかな口調で、小雪に語り掛けてくれている…


 小雪は、涙ぐみつつも―量大に微笑って、頷いて見せた……。



 量大は、元々アクセサリーへの、並々ならぬ拘泥りが有った。

 彼は、確かな価値を有する、宝飾品を手掛けたいと考え―最終的に、時計職人になる道を選んだ。

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