上り坂、歩く二人

第36話

「御前は、私の…

 唯、一輪の花だ……


 そう…

 あの坂の上に咲いた…

 唯、一輪の花……」


「…悠庵さま…!」


「さえ…!


 御前を…

 愛している……


 私と、共に…

 これからも、ずっと…

 この坂道を…

 歩いてくれるか……?」


「……

 はい……!」


 悠庵の接吻くちづけが、再びさえの言葉を奪う……


 遂に、今―二人の想いは繋がった……。



(了)


~2015年7月29日・移植完了~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る