第35話

「ぎゃああああァ―…ッ!?


 いたッ…痛いィ―…ッ!!


 あああああァ―…ッ!?

 あァッ!?」


 先程とは比べ物にもならぬ激しい痛みが、花音の肉体からだを引き裂き、突き抜ける…その花弁を、真紅に染めながら……。



 倉本の再犯に依って、花音の忌まわしい記憶が、呼び覚まされた。


 無視したいのに、出来ない―

 いや、寧ろ…未だに謝罪の一言すらも無い、鬼畜供の生様いきざまを、追わずには居られなかった。


 今、彼女の手元には、一冊の週刊誌が在る…


〝凶悪犯達は今、アナタのトナリに…!?〟

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