第32話

「…チッ、二番かよォ…

 クソが!」


「まァまァ…(笑)

 童貞がマグロ女を開くのも、乙な得物じゃんか?ヘヘヘ…」


「よっしゃー!フヒヒ…

 男になれよー♪」


 花音の眼前に、ベリーショートカットの髪を金とピンクに染め、両耳をピアスだらけにした、背の低い少年が現れる…東だった……


「や…!?」


 眉頭を残して剃り込まれた、彼の眉毛…

 感情が掴めぬその表情に、花音は恐怖し、怯える……


 下品な俗語スラングが書き殴られているTシャツを脱ぎ、ダメージデニムのスリムパンツを下ろす東は、終始無言…


 しかし―

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