第25話

 誰でもいい…

 助けて…!?


 無我夢中で、彼女は―彼等の方へと逃げた……

 その全てが…彼等が仕掛けた、罠の筋書だった等とは、気付く余裕も無く……。


「だますなんて…

 だますなんて!?


 …っ!?

 イヤァ―…ッ!!」


 切り刻まれる、セーラー服…

 嘲笑…


 非行少年達に拉致された花音は、そのうち一人の、自宅二階に監禁された。

 無関心な家族に放任されている彼の部屋は、不良少年供の溜場たまりばと化しており―彼女は誰にも気付かれず、誰も彼女を助けには来ない……


「中居さん、大成功っすねー?」

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