第18話

 瓊一は、避妊具を手にし、装着しようとした―が、詩織が、それを押しとどめた。


「…!?」


「……」


 後になってみれば、彼女は予見していたのだろう…

 強制ではなく、自発的な…初めてのセックス―その意味を。


 微笑む、詩織…瓊一は、静かに頷き―その儘二人は、ベッドに沈んだ。


「はっ…」

「はっ…」


 ギ…ギ…

 ギ…ギ…


 軋むベッド…絡み合う二人の器官が奏でる切ない音が、その音と重なる……


「好きだ…!」


「好き…!」

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