第31話

「…っあ!?」


 古びた木製ベンチの上―宇多子は、英智を仰向けに押し倒し、馬乗りで彼と繋がった。


「あああッ!?」


 ガクガクガク…忽ち、彼は宇多子の中に精を放ち、果てた……。



「よくもそんなホーケーのソーローヤローと、青カンやったねぇ?キャハハ…」

「アハッ、化物よかマシじゃんね?

 貴重なドーテーだったし☆」


「筆下ろし」の後、宇多子はクラブに行き、仲間と興じていた。


 詰まらない……


「で…これから、どーすんのさ?」


 堕としてやりたい…彼女の残酷な負の想いが、呟きになっていた。

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