第17話

 キサマの社会的信用は、ゼロ―どころか、マイナスになるし…俺としては、上等だけどね?」


「………」


 最早、宇多子は何も云えなかった。英智は身仕度を終え、冷笑を浮かべながら、捨台詞を吐いた。


「じゃ。

 最後の一週間…楽しんで。


 ごゆっくり?ブタ子さん♪」


 カチャッ。


 オートロックドアが、閉まった。

 至福の只中から、一気に奈落の底迄落とされた儘―宇多子は独り、其処に置き去られた……。

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