第2話

空が明るくなってきた。


作業机の時計を見ると5時になろうとしていたところだ。



「ん~っ」



両腕をめいっぱいあげて伸びをする。


そろそろ朝ごはんの支度しようかな…。


当番明けで帰って来るすばるくんのために台所を空けておかないと、ご飯作れないし。



昴くんて言うのは、29歳の消防士。


健康に気を付けていて、ムキムキで体脂肪率が低い昴くんは私の不規則な食事もよく心配をしてくる。


私にとってはそのくらいの量が集中できて、丁度良いんだけどな~。



人の気配がなく、シンと静まり返ったキッチン。


センスのいい内装には冷蔵庫が4つ、並んでいる。


黒、白、黒、シルバー。


部屋の番号順に並べられている。


独り暮らしサイズで決して大きくはないけど、冷蔵庫がバラバラって気を遣わなくて済む。


オーナーも良い事思い付くよね。


感謝。


沢山の野菜が入った冷蔵室から10種類の野菜を取り出すと、大雑把に切っていく。


炭水化物をなるべく控えた私の朝食。


お味噌汁のいい匂いがしてきた。

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