第5話

「で、どうなの?進展具合は。」

「えっ…///」

「風の噂では、ケータイ交換したらしいけど。」

「なっ、なんでそんなこと知ってるんですか?」


 うーん、いい反応。


「沙耶ちゃんの恋はバスケ部全員で見守ってるから♪」


「外から見てると、いい感じだけどね。告白とかしないの?」


「こっ、告白なんて、そんな全然…っ」


「でも付き合いたいんでしょ?」


 完全に2人のペースだと言うことに気づく余裕もない沙耶は、もう耳まで真っ赤だ。



「い、今はまだそんな………それに、私今まで誰とも付き合ったことないから…付き合うっていうのが、よくわからないし…、」



「「あ。」」


 そうだった、と2人は顔を見合わせた。こんなにかわいいのに今まで彼氏がいなかったなんて、何も知らない人から見れば信じられないだろう。



「キョウのガードが半端なかったからな…」



「でもほら、キスしたいとか」

「!!///」

「慶輔、キョウに殺されるぞ。」

「かもねー(笑)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る