第3話 愛の詩





お湯の中に浸るように

愛のさなかに埋もれる

その流れは

あなたのすべてを満たす


この世界は幻想であり

時間や空間もない

そして

この地球で人間は

他者との分離感を味わう遊びを

楽しんでいるのだ

どんなに悩み、苦しんでいても

嬉しくて楽しくても、

その体験を求めて

あなたは

この星に飛び込んできたのだ


真実はやがて近づき

宇宙と自分が一つであることを知る


それを悟りというかもしれない

解脱や覚醒などの言葉もある

しかし

自分自身だけが開いたのではない

生きとし生けるもの

人間も動物も自然も物質も

全ては、もともと

悟りの状態から始まっている


その事に気づくこと

ただ、それだけのことが

多くの探求者を生みだす


焦ることもなく

自己を卑下することもない

最初は

自我を観察するだけでいい

その道のりに

近道も遠回りも、ない

すべては

オールOKなのだ

階段を駆け上がる必要はない

次元は単にそれぞれある

しかし

切り離されたものではない


その場所は

穏やかで平穏、平和である

心、生命、魂が

本来、戻るべき故郷なのだ

そこには愛だけが流れている

愛の湯に浸かった人は

愛、そのものになり

目には見えないけれど

その人からは

慈しみの光が放出されている


思考のゴミを捨て去り

頭の中や胸の奥に

静かな部屋を作る

厳密には

もう部屋は存在しているが

想像として

自分自身が一番に

落ち着く部屋を

自分自身で創造することだ


そこへ行けば

いつでも癒される

そして

生きる活力と柔らかな優しさに

自己が包まれてゆく


いまこの瞬間を生きつづける

過去や未来の

不安や心配はいらない

いま、という

瞬間の連続のなかだけに

あなたは存在する


あなたが

愛の湯に浸かりたいなら

どんな状況下にあろうとも

取り巻く環境や人々に

感謝する心を育てていけばいい

ゆっくり目を閉じて

心で言葉にする

声に出さなくても

その波動は軽く

美しいものとなる

毎日の生活に

心に静寂を与えるという

愛しい時間を持つことは

とても大事なこと

そして、それは

宇宙の波長と重なって

あなた自身が

愛となる








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