第9話

「まあ、隼人さんも隼人さんで愛波から離れらんないんだろうね」


優愛はなにいってんだか。

隼人さんに限ってそんなこと有り得るわけない。



「たまたまだよ。昔から知ってるしね」



「愛波は分かってないよ、自分の持ってるスペックを」


優愛はいっつもそればっかりいう。


それはカワイイ系の優愛とは違うジャンルだからそう思うだけのこと。





「隼人さんもあたしもクズだしね。波長が合うの」


クズは幸せになれないってことも分かってるしね。



ああ、本当に欲のままに生きてて底辺って感じ。




まあそれが心地いいっていうのもあるけど。







隼人さんのことは好きだけど、あたしのことを好きにならないし縛らないから息がしやすい。

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