第4話

なぁ元太、七色の鳥っているのかな「きっといるさ、おじさんが嘘をつくわけ無いだろ」そうなんだけどさ、誰も知らないじゃないか?「なんでなんだろうな、もしかしておじさん嘘付いてるんじゃないか?」なぁ、もう夕方だよ、あ、カラスだ「カラスは黒だろ」なぁ、元太、見ろよ「あれって、ああ、そういうことだったのか、カラスが太陽と重なり、七色に輝いている」カラスだけじゃない、ツバメもツルもトンビも鴨の大群だって、七色の鳥の正体は「全ての鳥」鳥ってこんなに綺麗だったのか、普段そこら中にいるのに、この日初めて鳥を見たような気がした。

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