第47話鷹狩り

信長と夏希は、高原へ鷹狩りに行った。

信長が鷹を放つ。


「わあ。戻ってきた。」

「当たり前だ。飼い慣らしているからな。」

「かっこいい。」

「だろ。」

「鷹が。」

「、、、。」

(昌景だったら、冗談になるんだけどな。うるさいっとかなんとか言って。)


信長は、鷹狩りを楽しんでいる。


そろ~。


「何処へ行く?」

「いや。あの。」

「昌景に会いたいのか?」

「いや。あの。」

信長は、異世界によると極悪非道人。下手すると殺されるかもしれない。


ズキューンッ!


「痛っ。」

「信長!」

「間者か!」


信長は、倒れ込んだ。

そして、意識を失う。


「痛っ。ここは?」

「近くにあった小屋よ。」

「お前を自由にしてやる。迷惑は掛けたくない。」

夏希は、首を横に振った。

「今度は、私が助ける番よ。幸い急所は、外れてる。鉄砲玉は、貫通してる。後は、貫通銃創が癒えるのを待つまでよ。」

「すまぬ。」

『夏希ちゃん!』

「ドラミ?」

『うん!僕、探したんだぞ!』

「ごめん!」

「馬と会話出来るのか?」

「うん。」

「全く不思議な奴だ。」

「ドラミ、食べ物、探せる?」

『探せるよ!行こう!』

「信長、食べ物、採って来る!」

「かたじけない。」


夏希とドラミは、林へと向かった。

『これと、これと、これとね。』

「ドラミがいて助かった。これで餓死しない。」

『僕、凄い?』

「凄いよお!」

『えへへっ。』


「信長、食べ物、採ってきたよ。栄養つけて。」

「天下の信長を助けない方がいいんじゃないか?」

「先のことは、考えない。」

「昌景のこと、殺すかもしれないぞ。」

「いいから、元気になって。」


信長の傷が癒えた頃、蝉が鳴いていた。

ミーン、ミーン。

「ドラミと昌景の元へ帰るが良い。次会う時は、戦場かもしれぬ。」

「望むところよ。」

夏希と信長は、別れた。

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