第2話

キーンコーンカーンコーン

授業終了のチャイムがなる。やっと終わった。あとはSTを受けて帰るだけだ。

STではあまり重要なことは話されないので、メモに今日考えていたことを写し、今日の予定を考えていた。


いつの間にかSTは終わっていて、教室には僕しかいなかった。メモも書き終えたことだし帰ろう。そう腰を上げた瞬間、


「宮瀬って宇宙に興味あるの?!嬉しいなぁ、俺も宇宙好きでさ、」

急に話しかけられた。人付き合いの苦手な僕は対応の仕方がわからない。

なんで急に話しかけたんだ。宇宙に興味はあるが人と話すつもりはないし、そもそも誰だこの人。知ってるはずなんだけど中々名前が出てこない。確か、同じクラスのあ…

「あ、ごめんな。急に話しかけてびっくりしたよな。でも俺ほんとに嬉しかったんだ、宇宙なんて興味持ってくれる人少ないし。てかなんで宇宙に興味あるんだ?」

「あ、彩瀬…?」

「ん?」

良かった名前はあってたみたいだ。このまま上手く話してさっさと帰ろう。

「僕は、君と…」

「そうだ!今度さ、うちの天文部で宇宙人の研究発表をするんだ。良かったら来てよ!宮瀬、特に宇宙人が気になるんだろ?最近3年生が卒業して部員が減っちゃってさ募集中なの。えっとね、あ、これこれ。」

彩瀬はカバンの中から一枚のチラシを取り出して言った。

「17日にここの教室でやってるから。」

「あ、うん。わかった。」

「じゃあ俺部活あるからもう行くな!また明日!」

「ああ。」

嵐のような人だった。というか僕以上に宇宙に執着している人を初めて見た。あんだけ熱く言われるとちょっと行ってみようかなと思ってしまった。

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