第13話 レティに弄ばれるソフィア

 



「怪しい……レティは一体何をしてたのだろう?」



 トイレに行きたくなって目を覚ましたら、レティの様子が少しおかしかったのだ。でも、いつも通りと言えばいつも通りでもあるのか? 逆に真面目なレティの方が想像がつかないな。



「ふむ、気にしても仕方が無いか……」



 そして、この時私は心底後悔をしてしまう事になってしまったのだ。それはと言うと……



「あっ……!? そうだった……今の私は女性だったんだ!」



 異世界と言うから、最初はトイレとかどういう感じな物か些か不安に感じて居たけど、この王国ではインフラ整備も整っていて、トイレも便器があって何と水洗式だったのだ。まあ、そこまでは良かったものの……男性の時の癖で、立ったまま小便をしてしまったせいで、お股が大変な事になってしまった。



「うわ……パンツまで……はぁ……まじか」



 げんなりとしてしまった……この歳にもなって、まともに用を足す事も出来ないのか。いや、女性の体になったばかりだから仕方の無いこと……そう思っておこう。



「ソフィア様? いかがなさいましたか?」

「レティ……!? 何で外に居るの!?」

「私はソフィア様の護衛も兼ね備えて居るのです。ですのでお供を……」

「トイレまでついて来なくて良いから!」



 レティにお漏らしをした事がバレると面倒だな。でも、濡れたパンツを穿いたままも嫌だし……でも、部屋で着替えるのもなぁ。ルシアちゃんとニーナちゃんにお漏らしをした事は内緒にしたい。ここは仕方無いか……



「レティ、部屋に替えのパンツあるから持って来てくれる?」

「え、ソフィア様……ま、まさか!?」

「そこ! ニヤニヤしない!」



 レティの声色からして、完全にニヤニヤしてるのが安易に想像がつく。こういう時のレティの関心は、本当に凄まじい食い付きっぷりだよ。変態さんめ……



「ソフィア様、私も良く濡らしてしまうのでお気持ちは良く分かりますよ♪」

「濡らす?」

「安心して下さい……私が替えの下着を持っておりますので♪ あ、ソフィア様は記憶喪失でしたよね? 宜しかったらこの不詳、【純情な乙女】レティがトイレについて、ねっとりみっちりと教えて差し上げましょう!」

「何か異名変わってない!? 流石にトイレは一人で出来るから!」



 何が純情な乙女なのか……不純な乙女ならまだ分かるけども。



「ソフィア様、失礼致します」

「ちょっと!? 勝手に入って来ないでよ!」

「密室で2人きり……ソフィア様、大丈夫です。すぐ終わりますから」

「やめっ……何処触ってるの!」

「こちらへお座り下さいませ。女性のトイレの仕方を教えます」



 くっ……何と言う力だ!? 抵抗しようにもレティに抗えないぞ!? レティの顔が近い……しかも、頬を赤く染めている。



「ソフィア様、残りも出してしまいましょう。我慢は身体に毒です」

「もう良いから! 早く出て行って!」

「ツンツンしてるソフィア様も素敵です♡」



 何で用足す所をレティに見られないと行けないの!? しかも、何故私の方がこんなにも胸がドキドキするんだ!?



「ガチャっ……」

「レティ……!? 何で鍵するの!?」



 レティは恥ずかしそうにソフィアの膝の上に跨る。ソフィアは便器の上に座りながら、レティに上着を脱がされてしまうのであった。



「レティ、一旦落ち着こう! ね!?」

「もう我慢出来ません! 私はこんなにもソフィア様の事をお慕いしているのに……何で抱いてくれないのですか!」

「!?」



 レティの胸が私の胸に……乳房が重なり合って、動く度に声が出ちゃいそうになる。レティの乳房がこんなにも硬くなっている。



「不埒な女で申し訳ありません……ですが、この想い……制御が効きません!」

「やめ……出ちゃう……何か出ちゃうよぉぉぉぉおお!!」

「あぁん♡ ソフィア様♡」

「ちょっとレティ……!? 変な声出さないでよ!」



 レティが私の唇にDEEPなキスをして来た。舌と舌が交わるこの感触、不思議と嫌では無い……良い匂いがする。女性特有の甘くて優しい良い香りだ。



「くちゅ……ソフィア様、こんなにも濡れて……私も出ちゃいそうです♡」

「何が出るの!?」

「ソフィア様……責任取って下さいね♡」

「駄目……そんなの駄目だよ!」



 待って……そんなの大きな物入らないよ!? 



「ソフィア様……大丈夫です。直ぐにイキますから」



 レティに無理矢理M字開脚をさせられて、剣の柄の部分を私の穴に直接挿入れようとしているのだ!



「痛い……! レティ痛いよ!」

「大丈夫です。直ぐに慣れます。慣れたら最高に気持ち良いのです♪」

「んんっ……!?」

「ソフィア様、全部出してしまいましょう♡ 行きますね」

「きゃぁぁぁああああああっ……!?」






 ―――――――――





「お、ソフィア姉何処行ってたの?」

「ママ! ご飯来たよ!」

「待たせてごめんね、ご飯皆で食べよっか♪」



 レティに思いっ切り心を掻き乱されてしまったけど、何故か身体が少し楽になったような……溜まってた物が出た様なスッキリとした感覚だ。不本意ではあるが、気持ち良かった……レティの乳房の感触と舌を交えた感触が、脳裏に焼き付いてしまった。レティのうっとりとしたあの表情を見る度に胸がドキドキと騒がしい……



「ソフィア姉、レティさんが顔赤いよ」

「大丈夫、いつもの事だから」

「うふふ……ルシアさんもいずれ分かりますよ♪」

「お、おう……そうなのか?」



 よし、席に着いて先にご飯を食べましょうか。今日の晩御飯は、シチュー、パン、何かの果物を混ぜたサラダらしき物が机の上には置いてあるな。美味そう……あぁ、そうだ。酒場に行くの忘れてたな……お酒が恋しい。



「わーい!」

「美味そうだなぁ!」

「ルシアちゃん、ニーナちゃん。食べる時は、手を合わせて頂きますをしないと行けないよ!」

「ふぇ?」

「ソフィア姉、それは何かの儀式か?」



 そうか、こちらではそういう風習が無いのかもしれないね。でも、これは大切な事でもあるから、しっかりと教えてあげよう。



「食べ物に感謝をしてから食べるんだよ♪ 食べ終わったら、ご馳走様と手を合わせて食べ終える。私達は、色々な生き物を殺めて、それらを糧として生きてるの。だからね、食べ物を食べる際は感謝の気持ちを忘れては行けないんだよ」

「おお、分かったぜ!」

「ニーナも手を合わせるの!」

「はい、では皆んな手を合わせて〜」



 3人とも私の真似をするように手を合わせた。



「「「「頂きます!」」」」



 さて、お味の方は如何なものかな?



「ん! 美味い!」

「うめぇ!」

「美味しいの!」

「あぁ……ソフィア様の白くてドロっとした物……大変美味でございます♡」



 レティ……貴方は少し黙ろうか♪ ごほんっ……それはさておき、日本で食べるシチューとは全く異なる味で美味しい。スパイスから全てが違うのかもしれないな。でも、今後は私も料理を作れるようにならないと行けないよね……この子達のママになるなら、家事もしっかりと出来るようにせねばならぬ。今まで適当に済ませて来たからなぁ……ご飯も弁当や外食ばかりだったし。



「ソフィア様、明日からどうなさいますか?」

「ん、そうだね……まずは仕事を探して、この街で生活基盤を立てる所かな」

「ならば、冒険者ギルドの登録等がオススメですね」

「え、冒険者!?」



 冒険者かぁ……確かに憧れはあったけど、私には何のチートも戦える力も無い。身の丈にあった仕事を選んだ方が賢明な気がする。



「レティ、私戦うのはちょっと……」

「大丈夫です。薬草採取、街の清掃、お店の手伝い等、多岐にわたって色々とあります。戦闘が苦手なソフィア様でも問題無いと存じます。それに、これらの仕事を受けようと思うとまずは登録をしなければなりません」

「なるほどね……日本で言うとハローワークみたいな所なのかな?」

「にほん? はろーわーく?」

「あ、ごめん気にしないで!」



 それなら問題無いか……なら明日の目標は、冒険者登録と仕事の受注と言った所かな。ついでにお金の事に関してもレティに教えて貰うとしよう。



「レティ、お金の事について教えて貰っても良い?」

「はい、金銭に関してはそんな難しい事は御座いません」



 レティは懐から茶色の布袋を取り出して、机の上に硬貨を並べた。



「左から順に……銅貨、銀貨、金貨、白金貨があります」

「ふむふむ」

「銅貨1枚につき1ガルム、銀貨1枚で10ガルム、金貨は1枚で50ガルム、その上にある白金貨は1枚で100ガルムとなります」



 なるほど、お金の計算はそんな難しいものでは無さそうだな。ルシアちゃんもお金に関しては理解しているみたいだし…あ、でもニーナちゃんはまだ幼いから理解出来て無いかもしれないね。ニーナちゃんがある程度大きくなったら、数字と足し算と引き算を教えれば大丈夫だろう。



「例えば、20ガルムのパンツを買おうとした時は、銀貨で2枚払うか銅貨で20枚を出せば買えますね」

「例えが何故パンツなのよ……お金の計算の方は、意外と単純なんだね」

「はい、ソフィア様なら直ぐに慣れるかと」



 良し、今日はご飯を食べ終わったら身体をしっかりと休めて明日に備えるとしよう。無事に良い仕事が見つかれば良いのだけど……

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