第13話:去年、ボーダー越えし朝の音や雨
去年、ボーダー越えし朝の音や雨
こぞ、ぼーだーこえしあさのおとやあめ
移ろう景色の中で、流されるままボーダーを越えてしまう。もう、引き返すことはできない。全てが加速度的に進み、戻る為にはそれ以上の力を必要で、抗うことは無力。
後悔はしていない。でも、ボーダーを越えた先で待っていたのは「雨の音」だった。
神様が降らす祝福の雨。そんな話もあるが、それは神様に祝福のされる者であればこそ。私の中に蠢くものにとっては、憂鬱で気怠くなる音。
それでも朝焼けの射す点滴と、束縛し監視する電子音に比べれば……まだイイよ。そう思えるならばと、今は迷いを振り切る。
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