第7話 クラスメイトの熱視線
あたしの言葉に、江洲は大きく頷いて。
「うん、そっちの方が気が楽っていうか。『枝務さん』だって、ボクから『まりんちゃん』って呼ばれたくないでしょ?」
トレイに載っているモノをテーブルに並べて置いていきながら、私もその意見には激しく同意する。
「分かってんじゃん。でも、何でお尻ぺんぺんなのよ。話し易い相手の方が、そーゆーのするのも気が楽なわけ?」
そう尋ねた瞬間、不意に私のお尻に男の手の感触が伝わってきて。
その異性だと意識させる指先が、お尻を揉むように、お尻の形をなぞるように、やわやわと動いてきて。
「あんっ……ちょっ……んぅ……江洲ぅ……だ、ダメぇ」
痴漢され、お尻をつねられ、それが気持ち良くて、スパンキングの動画を見ては、身体の芯が疼いている中、やんわりと甘い刺激を不意打ちで体内に送られてくると……。
それはもう、声だって出ちゃうよ。
こんな格好で、ノーパンになって、『まりんちゃん』じゃなくて『枝努さん』がノーパンだとバレて、しかも触ってくるんだもん。
部屋に入る直前の、先輩の天然の羞恥を煽ってくる『まりんちゃんってお尻ぺんぺんされるの好きなの?意外』みたいな言葉攻めも効果的で余計に敏感になってる。
しかも乳首はカップを入れていないから、トップスを押し上げて、ポッチを強調させるように、こんなに硬くして尖らせているんだよ。
それなのに無言のまま、『知ってるよ』みたいにこんな事をされたら、私の何かのスイッチが一気に押させる感覚で、スイッチオンさせられた事が恥ずかしい。
「へー、枝務さんはノーパンなんだ。どうりでいつもと雰囲気が違うと思ったよ」
私の胸に視線を注ぎながら、そう言ってきた瞬間に、キュっとお尻をつねられ、その甘い刺激に呼応して身体がビクンと反応し、顎が上にあがって、あの刺激の再現がきて……。
電車の中では声を殺して手で口を塞いでいたけど、今は……ちょっと……。
「ああぁんっ……ダメっ……それ……あぁっんっ……」
大きな嬌声が部屋に響き渡る
痴漢とは違って、相手がクラスメイトで。
しかも、その男子は存在が空気みたいな男子で。
だからこそ、電車の時より気持ち良く感じたのかな?
こんな意地悪されて、乳首を視ながら『ノーパン』だと言われると、ノーブラな事も絶対にバレてる。
感じて身体をくねっと捩らせた事も、興奮度が高まっていくのも分かるし。
自然と気持ち良くて、もっとされたくなってしまうよね。
突き出したお尻の全てが晒され外気を感じて、左右に動くのが止まらない。
江洲のくせにって思うけど、普段から見下している男子に、こんな姿を曝け出している事が、凄いスパイスになって――。
あたしの思考がどんどん、イケナイ方向に向かっているのを自覚する。
江洲にお尻ぺんぺんされたら、どうなるの?
口を封じるはずが、どうすれば?って全く浮かばなくなって。
でも、江洲に私の秘密を曝け出してしまう事は目に見えていて。
それが、あたしの気持ちを更に昂らせていくんだよね――。
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