第42話 達磨エルフ食事排泄介護

「さてと、行くか」

 俺はエルフに服を着せて抱きかかえる。

 虚ろな表情が可愛らしいよね。

「ちゅっ」

 キスをしてやると反射的に舌を絡めて来る。かなり調教が進んでしまったな。俺としてはもっと反抗的なのが好みなんだけどな。

 何度も自決を繰り返す骨のある奴だと思ったんだけどなぁ〜。見込み違いか?期待外れか?


(飽きたかな?つまらないな…捨てるか?)

 キスをしながらそんな風に思うと、それが伝わったのだろう。エルフが突然積極的に舌を絡めてくる。

「解った解った。捨てない捨てない」

 微かに震え、怯えた瞳で上目遣いをしてくるエルフの頬を撫でてやる。四肢切断はやり過ぎたかな?ベトレイヤみたいに再生させても良いが…また自殺されても敵わないからなぁ。このままにしとこ。

 ホッとしてるエルフを胸に抱きながら歩き出す。

 そもそもだ。


「ここはどこ?」



☆☆☆☆☆



 普通の森を抜けるとそこは荒野だった。

「ロイヤル王国は出たな」

 この世界に国境線は基本的に無い。モンスターがうじゃうじゃ居る所を無理矢理国土だ、領土だって主張してもデメリットしかないからだ。

 下手に領土を広げてそこからスタンピードが発生すればその責任はその国に行く。旅人がモンスターに食われたら賠償金も発生する。

 なので世界の国々は首都を中心に近場の都市、市、町、村、里などを傘下に入れてそっから税金を絞り取っている。モンスターの脅威が低い地域は人間同士で戦争してるらしいが、ここらはモンスターが結構強いので助け合いの精神が育まれている。


 隣の国にモンスターが大発生しててそれを見捨てるとしよう。すると次に襲われるのは自分の国だからな。なんかあれば力を合わせて頑張るぞいっ!て感じになるのだ。

 国とか政治とかに縛られない冒険者ギルドって組織もあるしね。


 まぁつまり、どの国にも属さない集落や都市も普通に存在する。その都市を傘下に収めようとすると、隣国とのトラブルになるので自治権を止むなく認めてる感じ?

 俺が今進む荒野もそっち方面だよな確か。

 そんな時に、そんな地方にて重要になるのが冒険者ギルドや銀行、商人達だ。

 

 国を越えて金や物の流れを作り、人の営みを支える組織や商会に個人商人。

 俺も多少の現金は持ち合わせているが戦闘中は嵩張るからな。基本的に手ぶらで移動してる。

 ギルドの銀行と、ロイヤル王国周辺ならばロメロン信金を経由してツケ払いも出来る。

「次行く町に冒険者ギルドがあるといいなー」

 ロメロン商会はちと厳しいかも知れん。バリュー市が拠点だからね。

 

 俺は人の気配がある方へテクテクと歩く。

 あっちに人が居るっぽい。なんとなくだけどな。

「ん?」

 砂埃が凄く視界が悪い。目の錯覚かな?今岩場が動いた気がする。いや、やっぱり動いた―――お?これはこれは…


「ロックリザードか」

 ロックリザード達が岩場を這い回りながらこちらに接近してくる。その鱗は岩の様な見た目をしており勿論岩の様に固い。岩場に棲息するモンスターだ。見た目も名前も生き方もそのまんまだな。十…二十匹以上は居るな。大家族ですね。

 大して強くもないが、群れで暮らしてるのでCランク冒険者でも苦労するだろう。あれ?俺って今ランクなんだっけ?


「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」


 ロックリザードが威嚇音を発しながら俺に襲いかかってくる。外国から大魔境や魔境を越えてやって来る人間なんて居やしないから、人間やエルフなんてご馳走に見えるんだろう。

 あーあ、身の丈に合わない食欲は身を滅ぼすぜ?

「ほいっと」

 俺はエルフを抱きかかえながら回転する。

 拳は使えないので、足に魔力を込めてロックリザードを蹴り飛ばす。


ドゴッ!


 岩の様な鱗を蹴り砕かれ血飛沫を撒き散らし吹き飛ぶ大蜥蜴ども。

「蹴りの練習もたまには悪くないか」

 俺はエルフを胸に抱き締めながら次々とロックリザードを蹴り殺していく。

 頭に踵を落として脳味噌と目玉を飛び出させる。

 腹に大穴を開けて内臓と背骨を空中にばら撒く。


「ほほ、なかなか」

 蹴りだけで戦う縛りプレイもまぁまぁ楽しい。

 片足立ちになるとバランスも崩れるし、連続攻撃にも工夫が要る。

 一蹴りで絶命したロックリザードを足場にして飛び上がり、遠心力を上乗せした爪先で次の一匹の首を刈り取る。

「どうした?もう終わりか?」

 小さい獲物がなかなか仕留められず、ロックリザード達が遠巻きに俺達を取り囲む。


ズズゥゥン…


「お、ボスか」


 なんか現れた。

 どでかいロックリザードだな。そこら辺の奴等の十倍以上あるぞ?

 いや、これはもうリザードじゃねーな―――

「…ドラゴン…」

 エルフが呟く。ふむ、エルフ語でもドラゴンて言うのね。

 そいつはロックドラゴンとでも呼べば良いのか?地竜の亜種かな?羽は無いがクソ固そうな鱗は岩の様に隆起してる。

 まるで岩山がそのまま動いてるみたいだわ。

 ロックドラゴンが鎌首をもたげ、胸が膨らむ。

 お?来るな…

 

「ボオオオオオオオオオオオッ!」

 ロックドラゴンが体内で可燃性ガスを生成し勢い良く噴射してくる。


「ブレスかっ!」

 胸の中でエルフが怯えるのが解った。

 真横にスライドしてブレスを難無く躱す。

 喰らうかよバカが。

 巻き添えでロックリザードが何体か燃やされワラワラと逃げ出していく。


 追撃で振り降ろされる鉤爪や背後から迫る長い尻尾をヒョヒョイと躱す。

「安心しろ。この程度敵じゃねーや」

「…◯✕…」

 エルフが何か呟いてコクンと頷いている。

 まぁ大丈夫とはいえ、このエルフをお姫様抱っこしたまんまじゃ肉弾戦はちと厳しいな。


 ロックドラゴン。

 ロックリザードとは似てるがもう別種だな。

 小猿の群れのボスがゴリラみてーな、猫の群れのボスがライオンみてーな、人間の群れのボスが巨人みてーな感じ?

 恐らくだが単騎のBランク冒険者か、Cランク冒険者パーティーでなんとか倒せるかなってぐれーだな。


「それでも大魔境のモンスターと比べりゃ屁でもねぇや」

 俺はエルフに口付けする。

「◯✕?」

「ちょっと我慢な?」

 そして空高くエルフを放り投げる。

「◯✕△□〜〜〜〜っ!」

 悲鳴を上げるエルフが空の旅を満喫してるうちがタイムリミットだ。

 縛りプレイの後はタイムアタックだぜ。

 遊びはルールがあった方が楽しいし燃えるな。

「蹴りも良いけどよ」

 ロックドラゴンが再び溜めに入る。次で仕留める気か。望む所だぜ。何せ―――

「俺は、ベアナックルなんでな」

 

「ボオオオオオオオオオオオオオオッ!」

 先程よりも火力が上がったブレスに身体強化をしたまま突っ込む。水魔法により多少のガードをしつつ、身体強化でゴリ押しで突き進む。

「あっちちち〜」

 流石に熱いな。だが無視だ。避けるのは趣味じゃねぇ。正面突破だこの野郎。


「ボォオオオッ!」

 ブレスが弱まってきた。もう限界か?蜥蜴野郎。

 俺は加速して岩を蹴り砕き跳躍し、高い場所にあるドラゴンの頭に飛びかかる。

「死ね」

 俺の拳がロックドラゴンの口腔内に突入する。


ドパッ!


 岩の様な鱗は硬くとも口の中は柔らかい。

 俺の拳は喉奥を突き破り脳味噌を直接殴り潰す。

 後頭部に穴が開き、そこから血と脳漿が飛び散る。


ズズゥゥン…


「よっしゃ、オーライオーライ」

 俺はロックドラゴンの巨体が倒れ伏すのを尻目に上空を仰ぐ。そろそろぶん投げたエルフが落下して来るからだ。

 しかし…


「ほーん?隠し玉か?いや、今覚えたのか?やるじゃん」

 両手両足を失い自由落下に任せるままでしかないエルフは、ふわふわとゆっくりと降下してくる。

 服と髪の毛がバサバサと逆巻いている。

 風魔法。

 しかもこれは精霊魔法か?

 精霊魔法使いは基本的に一属性しか使いこなせない。木魔法を使ってたコイツはそれ以外の系統は使えないはずだ。もしも多重属性を使いこなせる精霊魔法の使い手だとしたら、コイツはまさか…


「エルフの進化系―――ハイエルフか」

 俺が両手を差し出すと、すっぽりとそこに収まるエルフ。慣れない風属性の使用は疲れたのかぐったりしている。

(本当に今覚醒したっぽいな。四肢切断時にまで隠しておく理由が無いし)

 俺とのセックスのせいか?

 冗談ではなく、魔力をガンガン流し込みながら犯してまくると魔力操作に関する才能が開花するっぽい。ある程度相性や個人差はあるだろうけどな。

「おもしれー女」

 とはいえ精霊魔法使いが別系統の精霊に愛されるのは、本人の資質が余程優れていないと無理だ。これはなかなかの拾い物だったかも知れん。

 エルフは出来難いって話だが…

「孕ませてみるか…」

 俺は不安そうに見上げてくるエルフの顎を上向かせると、その唇を奪った。



☆☆☆☆☆



 ロックドラゴンを殺した後、ロックリザード達は一目散に逃げ出して行った。どうやらボスに脅されていたらしい。俺がガンガン仲間を殺しまくってた時点で逃げ出したかったんだろう。

 周囲の景色に溶け込む様な外見からして、生来は臆病なモンスターなんだろう。


 俺はロックドラゴンの肉を一部切り取り焼いてみる。

「すげー固いなぁ。喰えるかなぁ…」

 顎に魔力を込める。

「固い…が、悪くないな。魔力も回復するぜ」

 羽も無いし見た目はデカイロックリザードだが、ドラゴンはドラゴン。ドラゴンの肉は高級食材だ。美味いし栄養価も高い。


「喰えるか?」

 抱きかかえたエルフの口に肉を入れてみるが、モゴモゴするだけで噛み切れていない。

「仕方無ぇな」

 俺はロックドラゴンの肉を齧り取り咀嚼する。そしてエルフに口移しで食べさせる。

「◯✕△っ!」

 びっくりした顔が可愛らしい。

「………もぐもぎゅ、ごくん…」

 吐き出したりするかと思ったが素直に飲み込んでいる。嫌悪感も無い。

「それも今更か」

 こいつには散々飲ましてるからな。口移しの咀嚼済みドラゴン肉程度、忌避感は無いらしい。

 そしてエルフは少し頬を染め、口を開いた。可愛いおねだりだ。鳥の雛か。

「もっと欲しいのか?美味しかったか?」

「…………◯✕」

 コクリと頷くエルフ。言語の壁を無視して大分意思疎通出来る様になってきたな。

 俺は望み通りに満腹になるまで肉を口移しで食べさせてやった。

 水魔法で喉も潤してやる。

 人間魔法と精霊魔法。

 似てる様で根本が違う。

 効果、結果は同じでも手段や過程が違う。

 俺は火や水の魔法も使えるが、己の魔力を変換しているので効率は悪く、瞬時の判断を要求される高速戦闘ではあまり使い物にならない。

 しかし精霊魔法は周囲の精霊と意識を同調、拡張して己の肉体の様に操れる。

 俺が瞬間的に身体強化が出来る速度で水や火を操れる。だから強い。


 デメリットも勿論ある。

 リソースの奪い合いになるので、同系統の格上の精霊魔法使いが現れると何も出来なくなる。

 あと精霊の加護が極端に弱いと力が使えない。水の精霊に愛されている者は、砂漠や火山地帯では能力が制限される。

 逆に己の魔力を水に変換出来る人間魔法なら、砂漠でも飲水は確保出来るし、火山地帯にて水の膜を張り熱さを軽減出来る。

「ごくん、ごくん…」

 エルフが今飲んでるのは、俺が水魔法で生み出した水だ。しかし口移しで直接注いでると、俺の唾液を飲ましてる気分になる。今このエルフの子宮も直腸も胃の中も、俺が生み出し注いだ液体に満たされている。


「ふ、可愛い奴」

 なんだか凄く、無性に愛おしくなってきた。

「……………」

 俺を見上げるエルフの視線にも熱が籠もってる気がする。


 そうか。ドラゴンの肉は精力剤としての価値もあるんだっけ?媚薬の材料にもなるんだよな。なるほどね。

 ドラゴンの肉をたらふく食べた俺達はその夜、めちゃくちゃセックスした。

 エルフの奴、手足無いくせに俺の上に跨り激しく腰を振っていた。

 短い手足を蠢かして這いずり、自ら俺の腰にむしゃぶりついて来る。しゃぶってねぶって、喉を鳴らして飲み干していく。

 二の腕までしかない腕で俺を抱き締めてきて、舌を絡めてキスをしてくる。

 何回出したかなぁ?


「シ…シルク…」

 インターバルで少しだけ優しく抱き締めて髪を撫でていた時だった。

 おもむろにエルフが名乗って来た。突然の単語だったが、それがエルフの名前だと解った。まだ繋がったままだったからかな?魔力回路的には一心同体だからな。

「シルクか。良い名前だ。確かに絹みたいな手触りだな」

 俺は星明かりに煌めく金髪を弄ぶ。サラサラと指の間を流れる手触りが心地良い。

「俺はエスペル。エスペルだ」

「エスペル…」

 エルフはそう呟くと目を閉じ、俺の唇にキスをしてくる。

 その口付けには愛を感じた。情を感じた。

 このエルフ…シルクの中でどんな風に気持ちの整理を付けたのかは知らん。

 だが仲間を殺し、自身の四肢を切断して犯しに犯しまくった俺を受け入れたらしい。


「よしシルク。必ずお前を孕ませてやる」

「エスペル…うん…」

 シルクが少し恥ずかしくそうに頷いている。

 俺達は休憩を切り上げて再開する。

 気付くと朝焼けが俺達を照らしていた。

 一晩中盛っていたらしい。

 すげーなドラゴン肉。



☆☆☆☆☆



「シルク。ほら、恥ずかしくないって。ちーしろ、ち〜〜〜」

「エスペルっ!◯✕△□〜〜〜!?」

 シルクが顔を真っ赤にして涙を流してる。散々犯してるし尻の穴も開発してるから今更だろうに。

 

「ほれほれ、我慢は身体に良くないぞよ〜?」

 俺は背後からシルクを抱きかかえて、シルクの股を優しく刺激し続けていた。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 ほっぺを膨らませてシルクが必死に我慢している。しかし、何度も何度もゆっくりたっぷり時間をかけ、指の腹で優しく優しく愛撫を続けるていると、遂には………


「◯✕△□〜〜〜っ!」


 小も大も盛大に解き放つシルクさん。

 おおう。凄いたくさんだな。


「うう…ぐずっ、ぐずっ、うぇぇぇん…」

 なんか泣いてる。泣く程気持ちよかったのかな?

 俺は汚れた手をくんくん嗅ぐ。うん、くちゃい。

「エスペル◯✕△っ!」

 シルクが眼尻を吊り上げ泣きながら文句を言ってくる。短い四肢をバタつかせて抗議してくる。おっと、そうだな。

「悪い悪い。今綺麗にしてやるぜ」

 俺は手を水で覆う。そういや水魔法はウィンディを犯しまくってるうちにいつの間にか習得してたのよね。なんでやろか?

 

「◯✕ーーっ!」

 水魔法でコーティングした指で肛門や尿道を綺麗にしてやると、ビクンビクンと身体を痙攣させるシルク。ん?感じたのかな?

「ほら、綺麗にしてやったぞ?」

 シルクにパンツを履かせてやり抱きかかえると、短い腕でポカリと殴ってきて横をプイッと向いてしまう。


「四肢切断したの俺だからな。責任は取るさ」

 垂れ流しにしたり拭かないでおくと、汚くて俺が嫌なんだよ。

「しょーがないな。コレで機嫌治してくれや?」

 俺が今履かせたばかりの下着を横にずらす。

「!!!???エスペルっ!◯✕△□〜!」

 そ、そう言う事じゃないーって言ってるのは流石に解ったが、敢えて無視だ。

 俺は機嫌を悪くしたシルクを気持ち良くしてやって機嫌を治して貰う事にする。

 抜かないで三回くらい出したらシルクの方から舌を出して絡めて来た。終わった後はぐったりと俺の胸に顔を預けて来る。うむ。機嫌治ったかよくわかんねーけど、女は機嫌悪くなったら一発犯しとけばオーケーだ。

 三発は犯り過ぎたかな?まぁいっか。


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