第27話 華奢な村娘と筋肉美巨女と3P

「これはこれはエスペル様っ!ようこそいらっしゃいましたっ!」

「ああ」

 金とかあんま見せない方が良いんだってよく勉強になったわ。

 ウィンディの村に行くと村長とかが慌てて出迎えてくれる。適当に金を渡すと満面の笑みで受け取ってくれる。

 ウィンディの両親も同じだ。大事な一人娘のはずなんだけどね。俺がお金を渡すとニコニコ笑顔でウィンディを連れて来てくれる。

「エスペル…」

 暗い顔をしたウィンディが現れる。俺の女となった後は、力仕事や水仕事はさせられていないらしい。

 親や村人から完全に金蔓扱いされている。家の中にほぼ軟禁されて生活してるっぽい。


「あっ、あっ、ああっ」

 早速ベッドでウィンディを味わう。この部屋は急遽俺とウィンディの為に作られた鍵付きの寝室だ。完全にヤリ部屋だな。鍵は外側からかけられる。解り易いな。

「お前、華奢だよな」

 最近手に入ったアーニスと比べると今にも折れそうな程に細い手足。まだ成長途上の幼い肢体。淡い膨らみ。全てが可愛いね。

 指や舌で味わうたびにウィンディが震えている。

「ひうっ、ううっ」

 嫌悪感や拒絶感よりも、恐怖感のが強いな。

 第一印象って大事だよね。ウィンディにとって俺はモンスターを殺しながら自分を犯すモンスター以上の化け物なんだろう。

 それでも…

「エスペルっ!エスペルっ!あううっ―――」

 何度も肌を重ねているとどんどん俺を受け入れていく。俺の首に腕を回し、腰には足が回される。どうやら初潮はまだらしい。どんなにしても孕まないのは残念だ。

「んんっ…」

 唇を奪うと涙を流してる。可愛いなぁ。


 終わった後には口で掃除をさせ、全部飲ませる。その後は買って来た服を着せてみる。ウィンディは素材は可愛いがこんな村じゃろくな服がないので、フェルンの町でちょこちょこ服やアクセサリーを買い与えている。それを身に着けさせたまま犯すのがまた楽しいんだよね〜。

「似合うじゃん」

「…ん…うん…」

 こんな辺鄙な村じゃ手に入らない様な一級品のドレスだ。今まで買ってあげた物で一番値が張ったかな?

 …実はダッシュでバリュー市まで行って速攻で買って帰って来たのだ。ベアナックル名義でギルドとロメロンの口座を使って、最高級の女物のドレスを買ってやったのだ。声のデケー女騎士とかはこういったトラップに引っ掛かってバリュー市をぐるぐる回ってくれるだろう。ふはははは。


「あ、ありが、とう…」

 少し頬を染めたウィンディの頭を撫でてやる。

「おう」

 俺はそうして着飾ってやったウィンディの手を引いて村を出て、フェルンの町へ向かった。



☆☆☆☆☆



「ん?誰だ?」

「ひっ―――」

 アーニスが見下ろしながら誰何するとウィンディが小さな悲鳴を上げる。

 そらそうやろな。

 細っこいウィンディの目の前に立つのは、剣とナイフとビキニアーマーを装備した筋骨隆々な女戦士だ。露出度の高い衣装はエロスよりもその筋肉美と武骨さを強調している。

「こっちはウィンディ。こっちはアーニス。仲良くしてね」

 生まれたての小鹿ちゃんみたいにぷるぷる震えてるウィンディと、彫刻家が彫り上げた戦女神の彫像みたいなアーニス。対極とは違うがこうも違う女二人も珍しいな。


「ウィンディは後援者登録ね」

 俺はフェルンの町の冒険者ギルドでウィンディを後援者に登録する。冒険者登録させても良かったけど、コイツが試験突破して冒険者になれるか微妙だし時間かかるからパス。

 まぁ後援者にすると、なんか色んな名目で連れ歩けるんだよね。


「今日は魔の領域に行ってみよう」

「うむ」

「え?え?」

 腕組みして頷くアーニス。良く解らなくてオロオロするウィンディ。

 そして最寄りの魔の領域へレッツラゴ〜。


「ひぃぃぃぃっ!」

 ウィンディがパニックになり悲鳴を上げる。

 魔の領域はアメーバみたいな不定形な広がり方をしている。

 モンスターとのエンカウント率が半端なく高く。出て来るモンスターもやたら強いんだよ。


「ギチギチギチギチギチギチギチギチッ!」


 でっかい飛び百足みたいなのが羽根を広げて追いかけてくる。

 フライセンチピードだ。

 あの顎に捕まったらウィンディは上下半分にされちゃうよね。

「任せろ」

 アーニスが剣を構えて突撃していく。

「ぬぅんっ!」

 元から使えた身体強化・内と、俺との情事を経て覚えた身体強化・外を発動するアーニス。

(便宜上適当に名付けたけどしばらくはこれでいいよね)

 

 身体強化・内は文字通り内臓、骨格、筋肉や皮膚を強化して、本来よりも強靭な身体機能を獲得するものだ。これはこれで強力なのだが、自己完結型の身体強化な為、防御としての面が強い。身に付けた武具も同じく強化出来るが、あくまで耐久力向上に留まる。切れ味や攻撃力がそこまで高まる訳でもない。

 

 身体強化・外は肉体及び拡張認識した衣服や武具の周囲に薄い膜の様な魔力の層を生み出す極薄の結界魔法の様なものだ。これはこれで防御に関しても強力だが、攻撃時にこそその真価を発揮する。身に付けた武具の切れ味や攻撃力が格段に上がる。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


 アーニスの放った斬撃は衝撃波となり、さらにその波にも魔力が宿り当たり判定が伸びる。つまり―――


ザンッ!!!


 地上から振るったはずの斬撃は、空中に居るはずのフライセンチピードの身体を捉えて斬り飛ばす。

(火魔法とか覚えて魔法剣…とかも良かったけど、あくまで物理攻撃を特化させるのはアーニスらしいなぁ)

 風魔法による斬撃に近い様に見えるが色々と違う。これは魔法であって魔法でない。身体強化魔法は自己完結してるので魔封じとかが関係無い。

 無属性なので火でも水でも土でも、それこそ風でも斬れる。

「いやちょっと思ったより強くなってね?」

 成長は階段式とは良く言ったもんである。俺とセックスして体感的に魔力制御を学習したアーニスは、俺と出逢う前から一段階飛躍的に強くなった。今ならゴリ押しでジャトゥハンにも勝てそうだ。惜しむらくは…


「はぁっ!はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

 アーニスが片膝を付いて息を乱している。凄まじく消耗している。

(燃費が悪過ぎる。身体強化・外に慣れるまではメインで使えない事よね。必殺技としては申し分ないけど、継戦能力を失うのは痛い)

 俺はいつからこの二つの身体強化を習得してたんだろ?なんかずっと違和感はあったんだ。

 ジャトゥハンアーニス父娘には感謝だよね。俺の力の異質さに気付かせてくれた。


「慣れるまではもっと練習しよっか。たくさんヤりまくろう」

「…はぁ…はぁ…それだと…子を孕んだら練習、できぬ、な」

「口で出来るから大丈夫だ」

 適当な事を言うてみる。

「ふむ。ならば良かった」

 納得しちゃったよ。

「エエエエエスペルっ!アーニスっ!はやくっ!はやく帰ろうよっ!」

 泣きながらウィンディが訴えてくる。それもそうだ。


ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ


 両断され落下したフライセンチピードの死体を、無数の虫型モンスターが食い荒らしていく。食べ終わったら一斉にこっちに来るだろうな。

「でもこのまま逃げたら人里に連れて来ちゃうんだぜ?魔の領域に入ってモンスターを誘引した奴は殺人罪より重くなるよ?」

「うわあああああああああん!じゃあだめじゃああああああああん!」

 処女奪った時より盛大にギャン泣きするウィンディカワユス。


「つまりだ。皆殺しにすりゃいいんだよ。みんな殺せばさぁ」

 そう言って俺は拳を握り込む。さて、足手まとい二人のハンデ戦、楽しむとしますか。


「はっはーっ!ははははっ!ははははははっ!」

 誰かが笑っている。

 甲虫型のモンスターは硬い。俺の拳一発で十匹以上殺すつもりが数匹に留まる。団子みたいに丸くなる事で衝撃を逃がしよる。あれもただ丸まってるだけじゃねーな?

 そのまんま物理法則を無視して空中で回転して襲いかかってくる。

(この虫共も操ってるな!?身体強化・外っ!)


 …だが―――

「内側が脆いなぁっ!身体強化・内を使えないのかぁっ!?」

 これは生命体としての差かも知れないな。

 俺も自覚あるが人間は個人主義の奴がやたら多い。

「あと攻撃の一瞬だけだなっ!これも同じかっ!」

 獣系のモンスターも身体強化・内をインパクトの瞬間だけ使う種類も居る様に思う。ジャトゥハンもそうだったな。


「個としての自我が強い者は身体強化・内を獲得しっ!全体主義の者は身体強化・外を獲得するっ!ならば両方を操る者はなんだっ!?なんとするっ!なんと呼ぶっ!」


 全にして一。

 一にして全。

 オールフォーワン。

 ワンフォーオール。


 つまりとことん自我の強いエゴ野郎か、とことん奉仕精神に溢れた滅私無我の二極化か。


 英雄、勇者、魔王。


「なるほどなるほどっ!いちいちもっともだぁっ!!!ははははははっ!」


 俺の拳が甲虫型モンスターの外殻を破壊する。内部が弱いならそこまでの力は要らない。外殻内を反響する様に調節する。


パンッ!


 俺の拳の衝撃波が虫の中で跳ね回り内側から爆砕する。

「秘拳っ!虫殺しっ!いやいやいやダサっ!ダッセーなっ!はははははっ!」

 誰かが笑ってる。

 誰だろう?楽しそうだな。


 俺の拳が、鎌の腕をたくさん持つ多腕型モンスターに当たる。甲虫型よりは硬くないがそれなりに頑丈な外殻を破壊。エネルギーが体内を破壊し尽くしてから行き場を失い爆裂四散する。鎌の腕が周囲に飛び散り大木を切り倒す。

 一撃で一匹ずつしか潰せないが、カロリーが低い。

(省エネだな?だが別に省エネが俺の目標じゃねー。目標は一撃による虐殺だ)

 一匹を殴り殺した衝撃波を上手く伝播させられれば、大量に発生した虫型モンスターを拳一発で殲滅出来る。

 全体主義、一は全、全は一…つまり…

(虫共を個で識別するのでなく、全体を一個の生命体と仮想するならば、俺の拳は届く―――)

 もう少しだ。もう少しなんだ。俺は別に格下相手の全体攻撃が欲しい訳じゃない。もう少しで何か…


 ナニカノトビラガヒラケル―――


「きゃあああああああっ!?」

「ウィンディっ!?」

 アーニスの焦った声と、ウィンディの絹を裂くような悲鳴が響き渡る。


 アーニスは疲労した体で律儀にウィンディを守ってくれていた。しかし隙を突かれ、地中から現れたモンスターの触手にウィンディを絡め取られてしまった様だ。

 次の瞬間にはウィンディに針が突き刺さり消化液が流し込まれるだろう。もしくはそのまま引き裂かれるか?あまりに損傷が激しいと俺の回復魔法でも治癒出来ないかも知れないよね。俺の回復魔法はセックスが前提だし。

 俺の周りにはまだたくさんの甲虫型や多腕型のモンスターが居る。飛び百足も空中を旋回してる。地中からも気配を感じる。

 間に合う距離じゃない。

 一瞬でなんとか出来る数じゃない。

 ウィンディが死ぬ。

 アーニスも危ないかも知れない。

 俺の女が死ぬ。

 俺の子を孕んでくれる女が…

 俺の見てる前で―――


「俺の女に触るなぁっ!」


 瞬間、邪眼が全開になる。眼球の毛細決定が破裂し血涙が流れ、視界が真っ赤に染まる。脳味噌への負荷もかかったのだろう。鼻血が止まらなくなる。耳からも血出てるな。上手く聴こえん。


―――『死界』―――


パチュンッ!


 ウィンディを捕らえていた触手と、その元である植物っぽい虫が弾けて死ぬ。冬中夏草だっけか?変なキノコとか草みてーなのを背中から生やした虫だった。死ね。いや死んだ。いやまだたくさん居るな。懲りずにウィンディやアーニスに触手を伸ばしてる。


「うざいな。全員死ねよ」


 俺が命じると視界内に居た全ての虫型モンスターが弾けて死ぬ。

 甲虫型も、多腕型も、羽虫型も、飛び百足も、地中に潜って居た奴もな。

 俺の死界内に入った連中一切残らず鏖殺完了だ。

「よし。終わり終わり」

 

 俺はアーニスとウィンディの所に行く。

 気配は解るぞい。

「おい、エスペル…」

 心配そうなアーニスの声が聴こえる。うん、顔が見えないよね。可愛いアーニスの顔が見たいのに。


「ひぐっ、ごめ、なさい…わたしの、せいで…えぐっ」

 ウィンディがなんか泣いてるっぽい。顔見えないね。泣き顔も可愛いんだよね。

 俺は二人を小脇に一人ずつ抱えると、なんとなくの感覚頼りにダッシュして魔の領域から脱出した。


「エスペル…」

「目は、平気なのか?」

 不安そうな二人の声が聴こえる。耳は大分マシになったな。女を不安にさせるとは男失格だな。

「あん?すぐ治るすぐ治る」

 俺は手を伸ばしてアーニスの尻とウィンディの胸を鷲掴みにする。

「犯すぞ。なんか熱くなってるからな」

 滾りを鎮めないといかん。もうこの辺りは普通の森だな。青姦すっぞ青姦。

「おい、無理をするな?先ずは目の怪我を治すんだ。高名な神官ならあるいは…」

 心配げなアーニスの声が耳元で聴こえる。

「なんだよ。お前ら抱かしてくれないなら違う女犯しに行くわ。そーだな、ウィンディの村に居たライアって娘なんかどうだ?頭は悪そうだがウィンディより胸と尻がある―――――」

「だっ!だめっ!」

 ウィンディがぐいいと俺の両手を引っ張る。

 どうやら友達を犯されるのは嫌らしいな。

 俺は草むらにウィンディを押し倒す。

「ならお前が全部受け止めろウィンディ。アーニスはおあずけ」

「そ、そんな―――」

 珍しくショックを受けてるらしいアーニスを放置してウィンディを徹底的に可愛がる。

「エスペルっ!エスペルぅっ!ごめんねっ!わたしのせいで―――」

 なんだかいつもより積極的で情熱的だね。頬を撫でてくるウィンディの指が柔らかい。

 …俺そんな酷い顔してんの?


 だけどまぁウィンディはそんなスタミナないかんな。すぐにぐったりして動かなくなったのでアーニスを押し倒す。

「あっ」

 アーニスが嬉しそうな声をあげる。バカだなぁ。おあずけなんてする訳ないじゃん。

「何ぼうっとしてやがる。俺に尽くせ。俺の子を産め」

「無論だ。私はお前の物だ―――」

 目の前でおあずけを食らったからか、魔の領域での戦闘の興奮の影響か。アーニスも常よりも貪欲に俺を貪りに来たのだった。



☆☆☆☆☆



「感謝するぜ二人共」

 俺は二人の頭を撫でる。あれから起きたウィンディとヤったり、三人でも楽しんだりした?それぞれに何回出したか覚えてないな。

 今は綺麗にして貰ってる。二人とも舌技はかなり上手くなったな。ヴェーツェには劣るけど。

 あいつは肉便器として最高だよ。


「上手くなったな二人共」

 一応褒めてやる。

 弟子…と呼んで良いのか?アーニスを犯しながら身体強化魔法を覚えさせたせいで、俺自身の身体強化への解像度が上がった。普段無意識になんとなく使ってたヤツを意識的に使える様になり、俺は強くなれた。

 魔力量が上がったとかってより、ロスが減った感じだな。

 数値化して例えるなら、耐久力が1しかない敵を今までの俺なら千の力で殴り殺してた。それはそれでエエけど、無駄にも程がある。

 今なら1の敵なら10の力で殴り殺せる。


 そしてウィンディだ。

 今まで無意識に俺が邪眼に頼らなかった理由が解ったわ。全力使用は眼球が破裂する。

 魔力感知でなんとなく戦えるけど、戦闘中に視覚を失うのはかなり面倒臭い。

 『死界』は身体強化・外の拡張術式って感じだな。死界内の敵全てを一瞬で殴り殺した感覚がある。そりゃ眼球も破裂するわなー。


「弱い奴も役に立つんだな。お前ら連れて来て良かったぜー」

「んんっ…そう言われると、複雑だ…」

 俺の前に座り込んで俺の下腹部に顔を寄せていたアーニスがぼやく。


「ウィンディもありがとう。足手まといって大事だって気付かせてくれて」

「う…ん…役に立てたなら…役に立てたの、かな?私、要らなくない?必要?…んむっ」

 不安気に訊ねてくるウィンディ。いつもよりご奉仕に力が入ってるな。あんま内心喋らんから考えてる事解んないんだよねこの娘。

「ああ、お前が居てくれて良かった」

「そう…なら良かった…ちゅっ」

 先端にキスしてくれるウィンディ。

 おお、進歩だな。

 最初無理矢理咥えさせた時は泣いてえずいてたのにな。今は顎を限界まで開いて頑張ってくれている。

「よしよし」

 俺は二人の頭を撫で回す。アーニスの不服そうな顔と、ウィンディの泣きそうな顔が視界に映る。

 可愛いなコイツら。


「ん?いつの間にか目治ってるな」

 二人とヤりまくったから魔力の循環率が上がったんだろう。一人の体内で魔力を循環するよりも、男女でまぐわい魔力を共鳴し、増幅して循環させる方がより強力な魔力を練り上げられる。

 回復速度も精度も上がる。


 成る程そうか。俺は女を犯せば犯す程に強くなるって訳か。

「ふむ、そっか。別に二人じゃなくてもいいか。後で違う女で試そ―――おうふ」 

 俺が別の女との相性を探ろうと思案するも、二人ともが歯を立ててきた。

 アーニスはともかく、ウィンディも身体強化を使った甘噛みだ。いやちょっと痛いって。


(ふむ?本来ならノーダメなはずなのにこれだけダメージがあるのは、普段は二人から気持ち良くしてもらってる記憶から、本能で身体強化を緩めてるのか?それとも二人の肉体が俺の肉体の拡張パーツと認識されてるからか?)

 例えば身体強化した俺が自分で自分を殴ればそりゃ痛い。殴った拳も殴った箇所もな。


「ふーん。おもしろいな」

 有り得ない事だが、もしも俺の女の誰かが俺との行為中に俺を殺そうとしたら殺される可能性も出て来たな。逆もまた然り。


「俺より強い女犯してみてーな」

 セックスにまで持ち込めれば、肉体を屈服させられるかも知れない。

 俺は二人の頭を撫でながら笑う。上目遣いの二人は、そんな俺に不満そうな視線を向けていた。

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